重要古文単語315 四訂版 例文音読・入試問題 第二章 あながちなり/せちなり/とみなり/うちつけなり
例文音読 あながちなり/せちなり/とみなり/うちつけなり
入試問題 あながちなり/せちなり/とみなり/うちつけなり
「いづれともわきがたく候」とばかり申して、思ふやうありげなるを、「いかにいかに」とあながちに問はせ給ひければ、ふところより畳紙(たたうがみ)を落として、やがて出(い)でにけり。
① 強引に
② 執念深く
③ 偉そうに
④ 詳しく
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解答 ①
「今はかく馴れぬれば、何事なりともな隠しそ。さてもいかなることのあるぞ」と、「かくただならぬ気色なるは」とあながちに問ひければ、女のいはく、「申さじとは思はねども、申さむにつきて、心うき事なれば」と泣く泣くいひければ、
① 身勝手に
② ゆっくりと
③ 強く
④ 遠慮がちに
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解答 ③
秀逸と申せばとて、あながちに別のことにあらず。
① おりしも
② まだしも
③ 必ずしも
④ もしも
⑤ 少しも
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解答 ③
天皇聞こしめして、「さればこそ。その女の泣きつる音は、内の心に違(たが)ひたりと聞きしかば、あながちに『尋ねよ』とは仰せられしなり。その密夫、確かに尋ね搦めよ」と仰せ給ひければ、
① 本当に
② なるべく
③ 身勝手に
④ ずいぶんと
⑤ なんとしても
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解答 ⑤
おのづから又、さるべき人々のむかへとりて、かしづきすゑんと、あながちに物し給ふなどもあれど、ただ人には又惜しき御かたちありさまなれば、
① 非常に
② 強引に
③ 真剣に
④ ほどほどに
⑤ 親切に
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解答 ②
「いづくにか」と問へば、「大臣の御前に、とみの事とて、呼びたてまつりたまへる」と言ふ。
① 財産の事
② 急な用事
③ さきほどの事
④ 重要な用事
⑤ 遠出の事
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解答 ②
「すべて、さるけしきもこそは見ゆらめ。とく立ちたまはなむ」と思へど、扇を手まさぐりにして、「絵の事、誰がかかせたるぞ」などのたまひて、とみにも給はねば、袖を押しあてて、うつぶしゐたるも、唐衣に白い物うつりて、まだらならむかし。
① こちらに
② むこうに
③ しっかり
④ ゆっくり
⑤ すぐに
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解答 ⑤
「武蔵の国にて、あや子てふ名は聞きつ」とて、みやびの友とや思ひけん、歌二首よみて持て来たりしを、下人のうちつけに、「をりあはず」と答へしを、
① 大仰に
② たまたま
③ 丁寧に
④ ぶしつけに
⑤ わざと
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解答 ④