『新しい共通テスト 国語対策問題集 実践レベル』 宇治拾遺物語/一条摂政御集
和歌の修辞
問1
傍線部「あしひきの」の説明として最も適当なものを選べ。
あしひきの山の山鳥やまずのみしげき我が恋まして苦しも
ありしばかりだに、いかで思ふことを晴るけてしがなと思ひわたるに、この皇女は、内に参りたまふべきになりぬ。
① 「山」の枕詞
② 「足」と「悪し」をかける掛詞
③ 「葦」と「悪し」をかける掛詞
④ 「山」と「山鳥」を導く序詞
解答を表示
解答 ①
問2
傍線部「人目もまれ」は、「山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば」(古今集・冬・源宗于)をふまえた表現である。この歌の「かれ」に用いられた掛詞を、その二つの意味がわかるように、(例)にしたがって記せ。 (例) まつ(松/待つ)
雪降りて心細げなる夕つ方、大将殿、内裏よりまかでたまふままに、いかにもの心細げなる*ふるさとに、幼き人何心もなく紛れたまふらむと思ひやられたまへば、そなたざまにものしたまへるに、思しやりつるもしるく、山里の心地して、人目もまれなるに、若宮の御乳母たちばかり端つ方にながめけるほどなり。
*ふるさと…なじみの所。ここは、一条の宮。
解答を表示
解答 離れ/枯れ
問3
「涼しさをまつ吹く風にわすられて袂にやどす夜半の月かげ」の和歌の説明として、最も適当なものを選べ。
涼しさをまつ吹く風にわすられて袂にやどす夜半の月かげ
① 二句切れである
② 初句は枕詞である
③ 掛詞が使われている
④ 折り句が使われている
⑤ 二句目までが序詞である
解答を表示
解答 ③