探求 論理国語 付属教材・資料見本
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一八ページ一八ページ1  ヒト 1  ヒトの社会性にとって、「共感」が大きな働きをしてい 61  ヒトは他者に共感するので……追求することもできな教科書(一八・1~二一・3)詳しい解説を掲載しました。授業展開例(発問と解説)語句の解説チンパンジーは「おせっかい」をしない①3 「共感」の段階と種類について︑他の動物と比較しながら理解する︒け追求することもできなくなる。▽しかし、それが「社会性」につながる。▽その「共感」とは何か、どこから進化したのかが、当面のテーマである。  答 「情動伝染」「感情移入」「認知的共感」の三つ。▽それを押し止められないので「認知的」ではなく、「基本的で低次」である。▽「他者の情動状態が観察者に伝わる」という定義を含めて「情動伝染」の特徴をおさえる。まう「情動伝染」に対し、他者の感情状態を我が事のように間接的に感じるのが「感情移入」。▽その微妙な違いについては、上段の「語句のチンパンジーは「おせっかい」をしないることは明らかだ い  「他者を語な句いのが解しろ説にすること」も「自己利益だけを●導入のポイント*  問 「共感」とはどのような感情か、また、そういう心の働きにはどのような利点があるか。●展開のポイント*  問 「﹃共感﹄とは何だろうか?」(一八・3)という疑問の答え、また、「共感」によってできることの確認をテーマとして、全文を通読せよ。成展開図」)。教科書(一八〜二四)1 「共感」とはどのような感情か︑その感情を持つことにどのような利点があるかを考える︒▽「共感」とは、他人と喜怒哀楽の感情を発問例 読解のポイントを共有押さえられる発問と、そのす解答を示しました。ること、などとしておく。利点としては、他者とのつながりが得られることなどでよい。▽どのような人に対し、どのような場面で共感するかなど、具体的な事例を考えてもよい。テーマを意識しながら本文を通読し︑大まかに内容をつかむ︒▽「共感」とは何かは本文前半に、「共感」によってできることは後半に説明されている。ここでは、そうした大まかな流れをつかめばよく、それに従って意味段落分けを行う(→「構評論Ⅰつあるのか、また、その種類を列挙せよ。解説」も参照のこと。 人間を動物種の一つとして、特に他の動物と比較する意識で取りあげるときのカタカナ表記である。 本教材原典の本教科書掲載部分の前で、著者は、ヒトが「世界中に拡散して七〇億以上の人口をかかえている」ことを指摘したうえで、以下のように述べている。   では、脳のどんな能力がこの生物学的大成功をもたらしたのでろうか?その主要な原因の一つが、ヒトの持つ驚くべき社会性である。ヒトの心理や脳の働きを人類進化の観点から究明する進化心理学の視点から、ヒトの向社会性の進化を考えてみよう。  すなわち、ここで人類の成功の原因として「社会性」をあげたことを受けて、本文では、その「社会性」に寄与するものとして「共感」を指摘していることになる。また、右引用の後半は、その社会性を脳の働きに求め、進化の過程と関連づけて考えようとする姿勢であり、この姿勢は、「それ(共感)は、どこから進化したのだろう?」と考え、脳の賦活部位もふまえて「共感」を分類する本文の考察方法を示唆するものである。追求する」ことも読でみきな取いりとしのてう、こえこででは重「要共感と」ながる語句について、1     問答  「他共者感を」なをい持がつしとろどにうでなきるずか、。自己利益だ 5   問 「いくつかの段階と種類」とあるが、いく7     問答  「「は反か射ら的ず」とも」同。様の意味の語句は何か。11     問答  「他感者情の移情入動」をとは「か情ら動ず伝も染実」際の違に感いはじて何しか。2 

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