探求 論理国語 付属教材・資料見本
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2 「定める」文章の書き方②『法を学ぶ人のための文章作法[第2版]』実用的な文章2 ゲームのルールをまとめる実社会これは、規定に違反していなければ硬さや材質は問わないということ。ボールに特色を出し、選手の障がいやプレースタイルによってカスタマイズできるところが競技のおもしろさとなっている。例として、ボールは天然皮革製やフェルト製、人口皮革製が代表的な材質だ。フェルト製は表面が羽毛なので滑りやすいが、人口皮革製は滑りにくい材質のためにボールの上にボールを置くような戦略も実現可能になる。そして、競技用具のなかに「ランプ」と呼ばれる勾配具がある。これは自力で投げられない選手のプレーを支える道具で、滑り台のような斜面にそってボールを転がすことで、投球を可能にするものだ。ランプは長さを継ぎ足すことで高さを調節でき、スピードを出したり、遠い距離を狙うこともできる。「アシスタント」と呼ばれるサポートメンバーにボールを設置してもらい、選手は「リリーサー」という補助具を装着して、手を使わずにボールを押し出すことで投球を行う。自身での投球ができない「BC3クラス」という競技クラスに属する選手のみが使用を許されている。リリーサーの長さは50㎝以内におさめなくてはいけない、ランプは長さ調節の役割を担う「継ぎ足し」をすべてつけて寝かせた状態がスローイングボックス(2・5m×1・0m)に収まらなくてはいけないなど、 使用上の規定はある。しかし、自分の意思をアシスタントに伝えることで競技に参加できるため、特に重い障がいを抱えた選手でも投球できる。どんな人でも楽しむことができるという理念を形にした、ボッチャならではの道具だ。最後に、ボッチャの奥深い戦略、そして観戦する際に注目するべきポイントを紹介する。いったいどんな作戦を立てているのか。選手の狙いを考えてみると、よりおもしろさを感じることができるかもしれない。まずは、「的となるジャックボールの位置は自由に動かすことができる」ことだ。最初の投球で相手の嫌がるポジションに配置することはもちろん、試合のなかで自分のボールをぶつけてジャックボールを移動させることも、相手を追い詰める大事な戦略のひとつになる。ジャックボールはコートの外に出るとコート中央のクロスという場所に戻されるというルールを活かして、不利な状況を一気にひっくり返す一発逆転も夢ではない。そして、「手元に残る球数が多いほうが圧倒的に有利」ということ。球数が少なくなれば、必然的に仕掛ける戦術も限られてしまうからだ。いかに相手のボールを多く消費させるかは、試合序盤にどれだけジャックボールにピタリと寄せた投球ができるかが■を握る。それもジャックボールの真横ではなく、相手選手の真正面にボールを置くことが重要。相手の理想となる投球コースをまず塞ぎ、ペースを乱すことができれば、一球が大切なボッチャにおいて相手にかかるプレッシャーは相当なものになる。最後に、ボッチャはその手軽さが魅力のひとつだ。ボールさえあれば会社でも自宅でもプレー可能なため、最近は健常者も競技会を参行考う場資が料増加している。「も教科書(一八六〜一八八)ボッチャのルールは「定める」タイプの実用文の例としてあげているが、その典型である法令文はどのように書かれるのだろうか。以下に、その書き方を説明した資料をあげるが、まず『法を学ぶ人のための文章作法[第2版]』では、文章を書く前の計画の必要性を説く。人々に、「どのように文章を書いていますか」と聞くと、さまざまな説明がなされる。ある人は、一文目から順に書く、そうしないと考えが積み上げられないという。ある人は、箇条書きのアウトラインをパソコン上でつくり、その骨子に肉付けする形で内容を付け加えていくという。また、ある人は、書けるところから書き、最後は穴埋めするという。結論の段落を最初に書いてその段落内容に合う内容を手前に書くという人もいた。文章作成の過程は、このように人それぞれである。計画に要する時間も、人それぞれである。計画とは、何を書くかという内容や、どのように書くかという構成に関わる計画である。「文章を書き始める前に、どれくらい計画しますか」と聞いて、文章作成力の高い人ほど多くの時間を計画に割くという結果を得た研究もある。文章作成力の低い人は、あまり計画せず、行き当たりばったりで書き始めるのである。文章作成力の高い人は、計画に使う時間を惜しまず、よく計画を練ってから一気に書くという。皆さんは、計画にどれしないという点である。とりわけ、紙とペンを使って53               っ一と球ボボッーチルャを(「を投パ知げラりてスたみポいよー!うツ」。マすと素掲ガぐ思ジにっ材げン た夢文ま中のVなにのしoらなテたlる、.まはー。5ずずマ」はだ)。を よくらポりいイ深時ンく間トをは理割、解い考てえすいるるる順で序のあとにろ書うく役か順立。序はつ必資ずし料もを一致

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