探求 論理国語 付属教材・資料見本
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1出典解説…教材ごとに筆者(作者)や出典に関する詳しい解説を掲げました。教材の筆者および出典についての解説を掲載しました。教材の背景を確認することで、学習の導入などにお役立ていただけます。長谷川眞理子チンパンジーは「おせっかい」をしない『世界は美しくて不思議に満ちているえるヒトの進化』(平30・青土社) 「共感」から考筆者略歴1出典解説筆者略歴・出典 出 典  3原文の加除・訂正評論Ⅰ一九五二(昭和27)年、東京都生まれ。行動生態学、進化生物学者。東京大学理学部生物学科卒業。同大学院理学系研究科人類学専攻博士課程修了。タンザニア野生動物局、東京大学理学部人類学教室助手、専修大学助教授・教授、イェール大学人類学部客員准教授、早稲田大学政治経済学部教授、総合研究大学院大学先導科学研究科教授を経て、現在は同学学長。野生のチンパンジー、イギリスのタマジカ、野生ヒツジ、スリランカのクジャクなどの研究を行ってきた。最近は人間の進化と適応の研究を行っている。主な著書に『クジャクの雄はなぜ美しい?』(平4)、『生き物をめぐる4つの「なぜ」』(平14)、『世界は美しくて不思議に満ちている』(平30)、『モノ申す人類学』(令2)などがある。主に、二〇一〇年代に発表された著者の論文集である。論文のテーマは、本文のように、進化論や生態学の観点から人間を見直したものが多く、この時期の著者の関心の方向性を反映するが、北極地方への紀行文や、現代文明を論じたものも含まれる。こうした論文が二〇本近く掲載される中で、本教科書掲載部分は、「進化心理学から考える『共感』」と題された論文の後半部分である。この論文のタイトルが、出典のサブタイトルに近いものであるように、この論文自体がこの著作の中心的な位置を占めると考えられよう。なお、この論文の初出は、『認知神経科学』第18巻3・4号(平28)である。①教科書一九ページ12行目「前頭前野」は原文では「前頭葉前野」となっている。教科書(一八〜二四)

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