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三〇ページ教科書(三〇・上1~三三・上5)詳しい解説を掲載しました。授業展開例 (発問と解説)語句の解説晴れた空の下で①   食事の場面︿家の中﹀     ︙わし/婆さん   場面②︵三一・下16~三二・上16︶    散歩の場面︿土手の道﹀︙わし/婆さん     ︵一行あき︶    散歩から戻った場面︿家の縁側﹀︙わし/妙子さん〈知〉の深化  ※「語句の解説」は、第一~第三時限を通して掲載。必要に応じて、他時限のページも参照する。上1 わしら 上1 かかりよる ■かかっている■の意。もとは■かかり上3 例えば 晴れた空の下で●導入のポイント●展開のポイント*  問 範読を聞き、場所や人物などに着目して場面分けをせよ。教科書(三〇〜三三)1 「わし」「婆さん」/「妙子さん」の役割を決めて本文を音読する︒▽四人を人物喚グそ起ルれすーぞるプれ。にのグなキルっャーてラプ、ク内語タでりーそ手をれ(把ぞわ握れ板書例 実際の板書にお役しすの立ていただける例を示しま)、る役■読割した。わみをし(会話部分のみ)■■婆さん■■妙子さん■の役割を決めて本文を音読させる。グループを三人にして、語り手を設定せず、■ い部分も役割のとおりに読んでもよい。▽声優のように雰囲気を出して読ませることで、どのように読むべきかについて意見交換をさせてもよい。よいグループは全員の前で発表させる。▽この雰囲気を第三時限の話し合いにつなげる。全文の範読を聞き︑場面に着目して本文の構成を考える︒  答 「板書例」、三四ページ「構成展開図」参評論Ⅰ板書例*  問 物語の思いがけない展開を示唆する一文を、場面③から抜き出せ。上語3 句玉の子解焼説き ■婆さん■の作る玉子焼きの■やさしい■小説の中心人物を推測させる人称名詞。■私(儂)等■。■わし■は多く年配の男性が使う。冒頭の段落と末尾の段落の人称名詞の変化に着目させる。をり■。西日本に見られる方言であるが、本文中にこの小説の舞台や登場人物の出身を推測させる記述がないので、■わしら■の年齢を読む者に印象づけるための昔風の言葉遣いと考えられる。ほかにも、上3行目■ようつかん(よくつかない)、上6行目■咲いとらん■(咲いていない)、上12行目■そうだったかもしらん■(そうだったかもしれない)、■見抜きよる■(三一・上6)、■見頃じゃろう■(同・上16)、■言えんかった■(三二・上16)、■作ってくれんかな■(三三・上1)と、■わし■の言葉に多用され、人物像を形作る要素の一つとなっている。この後■わしら■の様子を具体的に語る。最初に■わし■の状態を、上14行目の■例えば■以後で■婆さん■の状態を語っている。ともにゆっくりと食事をとりながら過去に■り、そこから生きてきた道筋を確かめるように出来事を思い出している。(三〇読・下み14)取味りが、の過う去のえ花で見の重記要憶ととつななるがっ語て句いくに。つい照て。、■のな▽1の読みと比較し、正しい読みを確認させる。場所や人物など場面転換の根拠となる箇所に傍線や印を付けさせる。場面②と③の間が一行あいている点もヒントであることを指摘し、表記は作者のメッセージである点に言及する。3 散歩後の場面︵三二・上17~︶を読む前と読んだ後では︑それまでの場面の捉え方がどう変わるかを考え︑物語の展開のポイントをつかむ︒  答 ひょいと顎で婆さんを促そうとすると、そこには誰もいなかった。(三二・下4)▽食事、散歩の場面で■婆さん■は、常に■わし■の傍らに笑顔を浮かべ寄り添っている。 362     現実 ⎫⎜⎜⎜⎭  場 面③︵三二・上17~最後︶      二人の日常  ⎫⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎭   場 面①︵最初~三一・下15︶

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