実社会…「実社会」単元として、実用的な文章を教材として掲載しています。ご授業に当たっての基本方針を立てる際などにご覧ください。単元のねらい単元の構成まず︑「実用的な文章1」では︑「残す」をメインに︑その典型である議事録の作成を行う︒それに伴い︑言語活動に相当する文化祭実行委員会のもようを示し︑さらに「定める」に相当する文化祭実行委員会規約とも関連づけた︒そのうえで企業内での議事録との比較も行い︑実社会とつながりを持たせる︒これは︑実用文の総合的な練習でもあり︑この単元の導入的な意味合いも持つ︒続く「実用的な文章2」では︑「定める」をメインとして︑パラスポーツのボッチャのルールを確認するとともに︑ゲームのルールを作成する活動を行う︒「定める」に分類される実用文では法令文がまず浮かぶが︑こうしたルールやマニュアルなどを含めて︑私たちの生活は︑多くの「定める」タイプの実用文に支えられていることにも気づかせたい︒さらに︑「実用的な文章3」は︑「残す」のジャンルとして︑定まった形式のメールや手紙を扱い︑「実用的な文章4」では︑「企てる」のジャンルとして︑ネット上での観光地の紹介を試みる︒これらは︑実社会で暮らす私たちには︑日常的に目にする実用文であり︑時に自分でも書くことなるものである︒その際には︑読み手を意識しつつ︑わかりやすく書くとともに︑印象深いものにして︑共感を得ることが大切である︒なお︑観光地の紹介には︑それについての情報を「知らせる」という要素も含まれるだろう︒そして︑「実社会との接点」には︑三宅陽一郎の「キャラクターの身体︑自動車の身体」を配した︒高校生には身近に感じるであ 「論理国語」においては︑「論理的な文章」とともに︑「実社会」を反映した「実用的な文章」がその大きな要素となるが︑本教科書では︑主として以下の四つの方針により「実社会」の単元を構成している︒「知らせる」「企てる」の四つに分類し︑これらを適宜組み合わせながら︑バランスよく配置する︒かには︑高校生の実生活︵主として学校内︶に即したテーマから入って︑卒業後にも配慮した社会的生活に即した内容へと展開していく︒生徒は義務教育から「実用的な文章」を扱ってきたであろうことを考慮し︑高校生にふさわしいレベルであり︑しかも︑楽しんで行える内容にするとともに︑「実用的な文章」を「読む」ことだけでなく︑「書く」ことも重視する︒評論単元と「実社会」単元の橋渡し的な位置づけとして「実社会との接点」を設置し︑実社会との関わりの強い評論的な文章を配置する︒そして︑本単元は︑「論理国語」における前半の「実社会」単元である︒右の2を踏まえて︑学校生活や日常生活と関わって高校生の現状に即した︑四つの「実用的な文章」をあげて︑それぞれの読み取りや作成の作業を行う︒また︑「実社会との接点」としても︑彼らの関心に沿うであろう評論を配置した︒これらを扱う単こ元のねろうらゲいー・ム単の元話題のか構ら成︑車の自動運転という今日的な話題を扱い︑とで︑実生活の中で文字通りの「生きる力」を実践的な意味で涵養したい︒464 3 2 「実社会」単元を前半と後半の二箇所に分けて配置し︑大ま1 「実用的な文章」を︑その目的や形式から「残す」「定める」新けてそ設、いのの学る身︒体「習性実すを語る社る教会説明材」に単のより構元︑成に評論とつとそい実ての用文特、と徴ねの橋をら渡い示しをとし意ま位識しし置たづ。実用的な文章1 議事録を作る/実用的な文章2 ゲームのルールをまとめる実用的な文章3 通信文を書く/実用的な文章4 観光地紹介を書くキャラクターの身体、自動車の身体実社会
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