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準備物手順  配当1時間課題1 ■鴻門之会■㈠〜㈤の中から比喩〈指導上の留意点〉〈解答例〉・秦王有虎狼之心。(㈢五八・2行目)・此亡秦之続耳。●デジタル(一人一台端末)活用例評価規準  (A・B・Cの三段階評価)❶ 使役形▼「謹使……再拝奉大将軍足下。」(六二・4)を、わかりやすく現代語訳してみよう。解答㈤句形鴻門之会課題2 〈指導上の留意点〉〈解答例〉教科書(五三〜六三)(㈤六二・9)史伝Ⅱ臣良奉白璧一双、修辞法として重要な比喩的な表現がどのような仕掛けによって、いかなる効果 を上げているのかを理解する。ワークシート(教科書データ集DVD■ROMに収録)。1 個別に次の課題1に取り組む。的な表現を探し出す。→  1五人前後のグループを作り、それぞれのグループ内で、人を替えながら■鴻門之会■㈠〜㈤の全文をゆっくり音読する。③その比喩によってどのようなことが明この音読の作業を通して、グループ全員で比喩的な表現を指摘し合い、その表現の部分を共通認識する。比喩的表現に入れるかどうか迷う表現もあろうが、そうしたときにもグループ内で協議して一定の結論を得る。例えば次のような表現が挙げられる。・項伯亦抜剣、起舞、常以身翼■沛公。荘不得撃。(㈠五五・5)・沛公先破秦、入咸陽、毫毛不敢有所(㈢五八・5)(㈢五八・9)・如今、人方為刀俎、我為魚肉。(㈣六〇・3)・唉、豎子不足与謀。各班が探し出した表現部分を発表し合い、クラス全員で比喩的表現を共有する。探し出した比喩的表現のそれぞれについて、順にその仕掛けと効果を検討し、発表する。→  2・  3例■如今、人方為刀俎、我為魚肉。■①比喩の材料としてどのようなものを使用しているのかに注意させる。②その材料となるものをどのように組み立て、比喩の仕掛けとしているのかに注意させる。らかになっているのか、効果について考えさせる。①身近な道具である■刀俎■(包丁と俎板)と代表的なごちそうである■魚肉■  1(魚と肉)とを材料として用い、沛公(および読者)の興味を引きつけている。  2※■魚肉■を■魚の肉■と解釈するものもあるが、ここは■刀俎■(包丁と俎板)と対になっているのだから、■魚と肉■と解すべきだろう。日本のことわ  3ざでは■俎板の鯉■と言って■獣の肉■を捨象しているが、中国では■肉■こそごちそうの代表的な食材である。食文化の違いにも注意させたい。②■刀俎■と■魚肉■を■人(方)為刀俎―我為魚肉■という対句構成の組み立てにして、両者の区別をはっきり際立たせている。③項羽側が包丁と俎板を用意して待っているところに、沛公側が魚や肉となって飛び込むようなものであると、現在の状況をわかりやすく表現している。会場に戻ることは、■相手に簡単に料理されてしまう■(たちまち殺されてしましている。そして、この比喩的表現が、躊躇していた沛公に■留まれば項羽の意のままになるよりほかに方法がない、今や逃げる実行させる効果を上げている。 端末上でワークシートに入力してもよい。 グーグルクラスルームやロイロノートなどの双方向授業支援ツールを用いて、個々の意見や回答を共有してもよい。 パワーポイントやグーグルスライドなどの発表用ソフトを活用してもよい。活動の観察およびワークシートの内容 で評価する。A 音読の作業を通して班員全員で比喩的な表現を指摘し合い、その部分を共有することができ、比喩的表現の仕掛けと効果を的確に理解することができている。また、班内においての活発な話し合いと、的確な発表が十分にできている。B 音読の作業を通して班員全員で比喩的な表現を指摘し合い、その部分を共有することはできているが、比喩的表現の仕掛けと効果を理解することにかけてはまだ不十分なところがある。まできている。C 比喩的な表現を指摘するための班内の音読作業が不十分で、比喩的な表現部分を共有することができず、比喩的表現の仕掛けと効果も十分に理解することができていない。また、班内の話いない。このわたくし良に命じて謹んでこの白璧一対を奉じさせ、再拝して大王様の御               66にう如つ)かまとずりい■う、とここ決のと断比にさ喩等せにし、よいたっこデジタル活用例 一人一台だとてち、を端末におけるデジタル活用に鴻明例を示しました。そ門られのかをに宴した合、い班や内発に表おにいつていのて話もし十合分い句形 「句形」の設問に関にやする解答と、関連する学で発き表習項目を示しました。ても

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