探求 古典探究 付属教材・資料見本
63/84

板書例7 8 壮士 ■壮■は盛んな授さ業ま展で、開■例壮士■は意気五七ページ9 9 1 2 鴻門之会噲、拝謝起、立而飲一生彘肩 ■彘肩■は、豚の肩の肉で上等史伝Ⅱ  張良によって沛公の危機を告げられた︒樊噲   宴席に討ち入って︑沛公と生死をともにしよう︒番兵をなぎ倒して︑力ずくで宴席に突入︒ 項王の正面に立ち︑すさまじい形相で項王をにらみつける︒樊噲の登場によって「鴻門之会」の状況がどのよう ■ 与 ↓         ↓ 7  跽 7  客何為者 ■何為■は、■なんすル■■なんすレの憤りのさまの表現である。尽 ■ことごとク■と訓読する。■ことごとク■と読む語はほかに■悉・畢・儘■などがある。ひざまずく。両膝を開いて地につけ、尻をかかとの上に乗せ、姿勢を高くして座る。■跪■は、これよりも改まった礼法の一種で、膝をそろえる姿勢。ここでは、あぐらをかいて座っていた項王が刀に手をかけ、膝立ちになって身構える姿勢をいう。ゾ■と訓読するが、ここでは■なんすル■で、■どういう…か■と人の身分や資格・素性などを問う。■なんすレゾ■と訓読する場合は、■どうして…か■と理由を問う。盛んな勇士の意。■史記■の■刺客列伝■には■風蕭蕭■ ■■兮易水寒■/壮士一■■ 去■一■ 兮時不限復■還■ご■ととのあ授業■展卮酒開■例と■を彘肩、■原を与則え見るよ開うきに命二じペていーるジが、るが、この■壮士■には、秦で王見暗殺やのす旅立くち示にしま出してたきた。も発のが問■例斗卮や酒板■と書■例生彘を肩豊■で富あにっ際しての荊軻の悲壮な覚悟が示込しめらてれおていりる、。実際たのとごころ授に業何らのかイの意メ味ーがあジるをと考描えきる説ややす、なお、それに続く■士皆瞋■い目■、紙髪面尽■上■構■ 指■成冠■と■なっ■て生■いのま字自す体。が誤りであるという説もある。という表現は、勇士たちが気持ちの高揚から目 板書例 実際の板書 うのにお役立ていただけに樊項見噲王る例を示しました。受ののけ描、ら写緊れと張る共し。通警立し戒ってすたいるまる態ま。度大か杯らの■酒壮を士飲■みとをいからせ、頭髪がことごとく逆立って冠を押し上げんばかりだったということで、この部分認める態度への変化は、張良の言葉により瞬時に行われている。なぜ項王が樊噲を■壮士■と認めたのかは不明だが、樊噲のような人物を恐れずに、かえって好む資質が項王にはあったよ干し、さらに盾の上で切るような肉の塊もみごとに平らげる樊噲の一連の行為は、項王を不安にさせるものではなく、逆に項王の勇猛な心を楽しくさせたと想像される。賜 目上の者が目下の者に物を与えること。ここでは、樊噲との関係から項王の自尊表現になっている。之 受けるためにいったんひざまずくように拝礼し、謹んで礼を述べてから再び立ち上がって、立ち上がったまま斗卮酒を飲んだのである。な肉とされる。生で食べられない豚肉をなぜ与えたかについては不明だが、故意に与えて樊噲を試したとも考えられる。また、項王は樊噲に啗 むさぼり食う。教科書(五三〜六三)*    問答  項・王樊の噲樊の噲あにま対りすにる激言し動いの形変相化にを緊ま張としめ、よ刀。のつか*  問 樊噲の登場によって、「鴻門之会」の状況はどのように変化したと考えられるか。で駆けつけ、怒りと興奮が顔に表れ出ている状態。4 に変化したのかについてまとめる︒に手をかけ、膝をついて身構える。       ・張良から樊噲が●公の参乗(護衛のために付き従う兵士)だと聞くと、樊噲を勇猛な■壮士■と言う。       ・大杯の酒と豚の生肉を与え、その飲食ぶりを称賛する。  答 ・項荘と項伯によって演じられていた剣舞の緊張が解け、●公側に新たな流れが生まれた。樊噲は、斗卮酒を・項荘の意図を知りつつ項王が剣舞を認めたことは、自身が●公を斬る決断を見送ったものの、項荘によって●公が斬られることはやむをえないと思っていることを示す。しかし、無礼者の樊噲が宴席にとどまるのを認めることは、結果的に項荘による暗殺から●公を守り、自らが礼節を保って会見を執り行う流れを生むことになった。・樊噲に対する項王の称賛は、自分がこの会見の主人公であることを示すと同時に、会見の流れが范増の手から離れていくことも意味した。▽■㈢臣死すら且つ避けず■では、樊噲の理路整然とした巧みな弁舌によって、絶体絶命の危機に■していた●公の側に流れが傾いていくことになる。61

元のページ  ../index.html#63

このブックを見る