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五六ページ五六ページ 瞋 側 於 1 1 樊噲 2 何如 ■いかん■と訓読し、■どのようか■と2 語句と文法の解2 説其意常在沛公此迫矣 交戟之衛士 其盾、以撞 ■側■は、斜めに傾けること。西向立 目視項王 ■瞋頭髪上指、目眥尽裂 ■頭髪上指■は、■史記■教科書(五六・1~五七・2)沛公也。」とは、どういうことを指すか。授業展開例 (発問と解説)語句と文法の解説㈡樊噲、頭髪上指す鴻門之会3 4 5 6 6 6 教科書(五三〜六三)也 ■意■は、心の中で思い図切迫している、これは大変だ、といった意味である。軍門の左右両側に立って、戟を交差させて検問し、守備する番兵。■戟■は、その先に枝刃のある矛。■交戟■は、戟を左右から交差させて十文字の壁を作り、侵入者を防いでいる様子。■撞■は、ドンと突くこと。宴席の座席の配置から、■東■■する項王の正面に立ったことがわかる。目■は、目をいからせてにらみつけるさま。■視■は、■見■と■示■から成る形声文字で、■示■の音の意は■じっと止める■。目を留めてじっと見つめるさまを表す。の■廉頗・藺相如列伝■にも、藺相如が決死の覚悟で秦の昭王と対決する際、■怒髪上■■ 衝■冠■■という表現があるように、激しい思いと興奮から髪の毛が逆立つさまをいう。■目眥尽裂■は、目をいっぱいに見開いてまなじりが上がり、張り裂けそうな状態で、いずれも意気盛んな壮士●展開のポイント2   「其意常在*  問 張良の言葉を聞いた樊噲は、どのような行動を取ったか。6  問 「頭髪上指、目眥尽裂。」からわかる樊噲の決意と心理状態はどのようなものか。史伝Ⅱ1  ■何如■(五六・2)、■尽■(同・7)、■何為■(同・7)などの訓読を押さえる。(→「語句と文法の解説」)2 状況をどのように判断していたかについてまとめる︒*    問答  樊噲項張の荘良決とは意項、と伯な心のぜ理剣宴状舞席態ををに見抜つてけい事出て態し理のた解危のす険かるを。︒発問例 読解のポイントを察知押さえられる発問と、そのし、解答を示しました。外へ出て樊噲に助勢を頼もうとしたため。◆1答   ということ。3   答 ●公と生死をともにしようと軍門を突破し、宴席に乗り込んで項王をにらみつけた。  答 ●公が殺されそうな危機的状況の中、決死の覚悟斉読・各自の音読などを繰り返し︑正しく訓読する︒語句の確認と現代語訳をし︑張良が「鴻門之会」の剣舞をする項荘の意図が、●公を殺すことにある是 上文の結果を受けて下文を説事き項起こについ意とて図だのはけに■解の注説が意れ。を■て常掲い■る載は)■、し■と変まいわうしらこずたとに。。(そのこす接続の語。そこで。■史記■では重大な場面展開でよく使われる。●公と同じく●(今の江蘇省●県)の出身。もともとは、食用の犬を扱う■殺の仕事をしていた。●公の挙兵以前から付き従い、●公が●の県令となるに及んでその食客となった。その後は、特に戦闘において多くの功績があり、ある戦いで一番乗りをし、六十八人の首を斬り、二十七人を捕虜とした、などという記述もある。常に戦闘部隊の第一線にいて、切り込み隊長として活躍していたことがうかがえるが、勇猛なだけではなく、●公が咸陽に攻め入り、宮殿を占領しようとしたとき、張良とこれを諫めて、覇上に駐屯させたことなど、優れた判断力の持ち主でもあった。●公の正妃呂后の妹呂須を妻とし、●公の天下統一後は左丞相となり、舞陽侯に封じられた。■史記■の■樊■■酈■■■■■灌■■列伝■に伝記がある。状況・程度・是非などを問う表現。急 緊急、危急。差し迫った危険な状態にあるということ。読み取りのっうてえいるでこ重とで要、とここなでるは■語剣句舞をや舞文う項法荘の60

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