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上段には「書き下し文」を、下段には「現代語訳」を、対照して示しました。鴻門之会教科書(五三〜六三)史伝Ⅱ書き下し文・現代語訳●■■公■■軍■■に至■■り立■ちどころに曹■■無■傷■■を誅■■■殺■■す。に去■り、間■■■くして軍■■中■■に至■■る。❹張■良■■■入■り、謝■■して曰■はく、■●■■公■■桮■■■■■に勝■へず、辞■する能■■はず。❺謹■■みて臣■■良■■をして白■■璧■■一■■双■■を奉■■じ、再■■拝■■して大■■王■■の足■■下■に献■■じ、玉■■■■●■■公■■安■■くにか在■る。■と。❼良■■■曰■はく、■大■■王■■之■■を督■■過■■するに意■有■りとを受■け、之■■を坐■上■■に置■く。❿亜■父■は玉■■■斗■を受■け、之■■を地■に置■き、剣■■を■■斗■一■■双■■をば、再■■拝■■して大■■将■■■軍■■の足■■下■に奉■■ぜしむ。■と。❻項■■王■■曰■はく、聞■き、身■を脱■■して独■■り去■れり。❽已■■に軍■■に至■■らん。■と。❾項■■王■■則■■ち璧■■抜■き撞■きて之■■を破■■りて曰■はく、■唉■■、豎■■子■与■■に謀■■るに足■らず。⓫項■■王■■の天■■下■を奪■■ふ者■■は、必■■■ず●■■公■■ならん。⓬吾■が属■■今■■に之■■が虜■■■と為■らん。■と。⓭■■■■■■ ■ どり着いた。❹張良は(宴席に)入って、詫びて言うには、■●公はこれ以上は酒が飲めないほどに酔っていて、お別れのご挨拶もできません。❺(そこで)このわたくし良に命じて謹んでこの白璧一対を奉じさせ、再拝して大王様の御前に献上させ、玉斗一対を、再拝して大将軍様の御前に捧げさせた次第でございます。■と。❻項王が言うには、■●公はどこにおられるのか。■と。❼張良が言うには、■大王様に●公の過失をおとがめのご意向があると聞き、抜け出して一人で立ち去りました。❽すでに軍営にたどり着いているでしょう。■と。❾項王は璧を受け取り、これを席の上に置いた。❿亜父は玉斗を受け取ると、これを地に置き、剣を抜いてこれを突き砕いて言うには、■ああ、小僧め、とてもともにはかりごとなどできぬわい。⓫(これで)項王の天下を奪う者は、必ずや●公に違いない。⓬我が一族は今にやつのとりこにされてしまうぞ。■と。⓭●公は軍営に到着するとすぐさま曹無傷を処刑してしまった。55

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