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⓬労■■苦■■だしくして功■■高■■きこと此■くのごとし。⓭未■■だ封■■侯■■の賞■■■有■らず。⓮み。⓰窃■■かに大■■王■■の為■■に取■らざるなり。■と。⓱項■■王■■未■■だ以■■て応■■ふる有■らず。⓲曰■はく、■坐■せよ。■と。⓳樊■■噲■良■■に従■■ひて坐■す。⓴坐■すること㈣沛公、車騎を置きて脱す❶●■■公■■已■■に出■づ。❷項■■王■■都■尉■陳■■平■■をして●■■公■■を召■さしむ。❸●■■公■■曰■はく、■今■者■、出■づるに未■■だ辞■せざるなり。❹之■■を為■すこと奈■■■何。■と。❺は方■■に刀■■俎■たり、我■■は魚■■肉■■たり。❼何■■ぞ辞■するを為■さん。■と。❽是■■に於■いて遂■■に去■る。❾乃■■ち張■良■■をして留■■まり謝■■せしむ。❿良■■■問■ひて曰■はく、■大■■王■■来■たるとき何■■をか操■れる。■と。⓫曰■はく、■我■■白■■璧■■一■■双■■を持■し、項■■王■■に献■■ぜんと欲■■し、玉■■■斗■一■■双■■をば亜■父■に与■■へんと欲■■せしも、其■のを置■き、身■を脱■■して独■■り騎■し、樊■■噲■■・夏■侯■■嬰■■・靳■■彊■■・紀■信■■等■四■人■■の剣■■㈤豎子、与に謀るに足らず❶●■■公■■張■良■■に謂■ひて曰■はく、■此■の道■■より吾■が軍■■に至■■るは、二■十■■里■に㈣沛公、車騎を置きて脱す㈤豎子、与に謀るに足らず鴻門之会教科書(五三〜六三)史伝Ⅱ而■■るに細■■説■■を聴■きて、有■■功■■の人■■を誅■■■せんと欲■■す。⓯此■れ亡■■秦■■の続■■なるの須■■臾■にして、●■■公■■起■ちて厠■■■に如■く。�因■りて樊■■噲■■を招■■きて出■づ。樊■■噲■■■曰■はく、■大■■行■■は細■■謹■■を顧■■■みず、大■■礼■■は小■■譲■■を辞■せず。❻如■今■、人■■怒■■りに会■ひて、敢■へて献■■ぜず。⓬公■■我■が為■■に之■■を献■■ぜよ。■と。⓭張■良■盾■■を持■して歩■走■■するものと、酈■山■■の下■■より、芷■陽■■に道■■して、間■■行■■す。■■曰■はく、■謹■■■みて諾■■す。■と。⓮是■の時■■に当■たり、項■■王■■の軍■■は鴻■■門■■の下■■に在■り、●■■公■■の軍■■は覇■上■■に在■り、相■■去■ること四■十■■里■なり。⓯●■■公■■則■■ち車■■騎■■■ ■■■■■■■■■ ■■■■■■  過■ぎざるのみ。❷我■■の軍■■中■■に至■■るを度■■り、公■■乃■■ち入■れ。■と。❸●■■公■■已■■■■■■■■⓬(●公の)労苦は甚だしく功の高いことはこのようであります。⓭(ですが)まだ諸侯に取り立てる褒美もございません。⓮それなのにつまらない人間のいうことを聞いて、功績のある人を誅殺しようとなさっています。⓯これでは滅びた秦の二の舞にすぎません。⓰失礼ながら大王様のためには同意できません。■と。⓱項王は応えることができなかった。⓲(項王が)言うには、■座れ。■と。⓳樊噲は張良の後ろに座った。⓴座ってしばらくすると、●公は立ち上がって(席を外し)便所に行った。�そのついでに樊噲を呼び寄せて外に出てしまった。❶●公は(宴席から)出てしまっていた。❷項王は都尉の陳平に(命じて)●公を呼びに行かせた。❸●公が言うには、■今、出てくるときにまだ別れの挨拶をしていなかった。❹どうしたらよかろうか。■と。❺樊噲が言うには、■大事の前には、ささいな慎みに構ってはいられず、重大な礼の前には、小さな譲り合いにこだわってはいられません。❻今、相手はちょうど包丁とまないた(のようなもの)で、こちらは(それによって料理される)魚の肉(のようなもの)です。❼どうして別れの挨拶などすることがありましょうか、いや、することはありません。■と。❽そこで(●公は)そのまま去ることにした。❾その際張良にそのままとどまらせ(自分が別れの挨拶をせずに立ち去った非礼を)詫びさせることにした。❿張良が尋ねて言うには、■大王様はおいでになるときに(土産として)何をお持ちになりましたか。■と。⓫(●公が)言うには、■私は白璧の一対を持参して、(それを)項王に献上しようと思い、玉斗の一対を亜父に与えようと思っていたが、先方の怒りに遭って、献上しようにもできなかった。⓬貴公が私に代わってこれを献上してくれ。■と。⓭張良が言うには、■謹んで承知いたしました。■と。⓮ちょうどこのとき、項王の軍は鴻門付近にあり、●公の軍は覇上にあり、その隔たることは四十里であった。⓯●公は馬車と騎兵をそのまま留め置いて、一人だけ抜け出して馬に乗り、樊噲・夏侯嬰・靳彊・紀信ら四人の、剣と盾を持って徒歩で行く者とともに、酈山の麓から、芷陽に道をとり、抜け道伝いに行く(ことにした)。❶●公が張良に向かって言うには、■この道を通って我が軍に至るには、せいぜい二十里ぐらいなものだ。❷私が軍営にたどり着く頃合いを見計らって、貴公は(宴席に)入れ。■と。❸●公はこうして去って、しばらくして(覇上の)軍営にた54

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