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㈠沛公、項王に見ゆ㈡樊噲、頭髪上指す●書き下し文㈠沛公、項王に見ゆ❶●■■公■■旦■■日■■百■■■余■騎■を従■■■へ、来■たりて項■■王■■に見■■えんとし、鴻■■門■■に至■■り、ひ、臣■■は河■南■■に戦■■■ふ。❸然■■れども自■■■ら意■■はざりき、能■く先■■に関■■■に入■りて秦■■を破■■り、復■た将■■■軍■■に此■■に見■■ゆるを得■んとは。❹今■者■、小■■人■■の言■■有■り、❼項■■王■■即■■日■■因■りて●■■公■■を留■■めて与■■に飲■■す。❽項■■王■■・項■■伯■■は東■■■■■して坐■し、亜■父■は南■■■■■して坐■す。❾亜■父■とは范■■増■■なり。❿●■■公■■は北■■■■■して坐■し、張■■■良■■は西■■■■■して侍■す。⓫范■■増■■■数■■■項■■王■■に目■■し、佩■ぶる所■■■の玉■■■玦■■をち、出■でて項■■荘■■を召■し、謂■ひて曰■はく、■君■■王■■人■■と為■り忍■■びず。⓮若■■■入■り前■■みて寿■■を為■せ。⓯寿■■畢■はらば請■ひて剣■■を以■■て舞■ひ、因■りて●■■公■■を坐■に撃■ちて之■■を殺■■せ。⓰不■■者■■んば、若■■■が属■■皆■■且■■に虜■■■とする所■■■と為■らんとす。■と。⓱荘■■則■■ち入■りて寿■■を為■す。⓲寿■■畢■はりて曰■はく、■君■■王■■●■■公■■と㈡樊噲、頭髪上指す❶是■■に於■いて、張■■■良■■■軍■■門■■に至■■りて樊■■噲■■を見■る。❷樊■■噲■■■曰■はく、■今■●現代語訳鴻門之会教科書(五三〜六三)史伝Ⅱ謝■■して曰■はく、■臣■■将■■■軍■■と力■■■を勠■はせて秦■■を攻■む。❷将■■■軍■■は河■北■■に戦■■■将■■■軍■■をして臣■■と●■■有■らしむ。■と。❺項■■王■■曰■はく、■此■れ●■■公■■の左■司■馬■曹■■飲■■す。⓳軍■■中■■■以■■て楽■■しみを為■す無■し。⓴請■ふ剣■■を以■■て舞■はん。■と。�項■■王■■曰■はく、■諾■■。■と。�項■■荘■■剣■■を抜■き、起■ちて舞■ふ。�項■■伯■■も亦■■剣■■を無■傷■■■之■■を言■ふ。❻然■■らずんば、籍■■何■■を以■■て此■■に至■■らん。■と。挙■げ、以■■て之■■に示■■す者■■三■たびす。⓬項■■王■■黙■■然■■として応■■ぜず。⓭范■■増■■起■抜■き、起■ちて舞■ひ、常■■に身■を以■■て●■■公■■を翼■■■■■す。�荘■■撃■つを得■ず。 ■■■■ ■■■    ❶●公は翌朝(わずか)百余騎を従えて、項王にお目にかかろうとやって来て、鴻門に到着すると、謝罪して言うには、■私は将軍と力を合わせて秦を攻めました。❷将軍は黄河の北で戦い、私は黄河の南で戦いました。❸しかし自分では思ってもいませんでした、(私が将軍よりも)先に関中に入って秦を破り、再び将軍にここでお目にかかることができようとは。❹(ところが)今、つまらぬ者の中傷があり、将軍に私と仲たがいさせようとしています。■と。❺項王が言うには、■それは●公の左司馬の曹無傷がそう言ったのだ。❻そうでなければ、私がどうしてこのようなことまでしようか、いや、しない。■と。❼そこで項王はその日●公を引き止めて酒宴を開いた。❽項王・項伯は東に向かって座り、亜父は南に向かって座った。❾亜父とは范増である。❿●公は北に向かって座り、張良は西に向かって控えた。⓫范増はしばしば項王に目くばせし、腰に下げた玉玦を挙げ、合図を送ること三度に及んだ。⓬項王は黙然として応じなかった。⓭范増は座を立ち、外に出て項荘を呼んで、言うには、■我が君王は人柄としてむごいことができない。⓮そなたは(宴席に)入って進み出て長寿の祝いを捧げよ。⓯長寿の祝いが終わったら剣を持って舞うことを願い出て、剣舞に事寄せて●公をその場で撃ち殺してしまえ。⓰そうしなければ、そなたの一族はみな(●公の)とりこにされてしまうだろう。■と。⓱項荘はそこで(宴席に)入ると長寿を祝う挨拶をした。⓲それが終わって言うには、■我が君王と●公が酒宴をなされています。⓳軍中のこととて何も楽しみがございません。⓴どうか剣舞をさせてください。■と。�項王が言うには、■よかろう。■と。�項荘は剣を抜いて、立ち上がって舞う。�すると項伯もまた剣を抜き、立ち上がって舞い、常に自らの身をもって●公をかばうようにして守った。�項荘は撃つことができなかった。❶そこで、張良は(宴席を出て)軍門に行き(そこで)樊噲に会った。❷樊噲が言うには、■今日の会見の様子はどのようか。■と。❸張良が言うには、■非常に切52

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