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〈指導上の留意点〉〈解答例〉〈解答例〉●デジタル(一人一台端末)活用例評価規準  ︵A・B・Cの三段階評価︶参考結びの消滅▼「をばなむ親のごとくに、」(四五・2)の傍線部の結びを説明してみよう。知解答解説物語と日記  1A B C 教科書(四五〜四七)「男」︒⑷ それに対する「妻」︒解答終了後︑グループで回覧し︑一つ の文章にまとめる︒︿解答例﹀では︑人物像から考えて⑵・⑶・⑷の対応を二とおり示した︵︿ ﹀は︑課題1のどれを根拠としたかを示す︶︒一方に偏った場合は︑別解の可能性があることを示しておきたい︒⑴ ごめんなさい︒本当はこんなことはしたくなかったのだけど︑妻にそそのかされ︑だましてしまいました︒それ でも気が気ではありませんでした︒お許しください︒戻りましたら妻に話をします︒︿a・b・c・d﹀⑵・おまえは何ということをしてくれたんだ︒ありがたい法会だというからここまで来たのに︒わしは一人残されてつらかったよ︒一生懸命育てたおまえに裏切られ︑恨んでいたよ︒それにしてもおまえの女房はひどい女だ︒︿g・h・j﹀・そうだったのかい︒おまえのことを恨んだけれども︑おまえも板挟みにあってつらかったろうね︒わしも嫁だったら同じようなことをしたかもしれないね︒︿g・i﹀⑶・俺はおまえに言われて危うく育ての課題3 〈指導上の留意点〉大和物語(姨捨)親を殺してしまうところだった︒そい︒縁を切るぞ︒︿b・c・d﹀・俺はおまえに言われて危うく育てのは反省した︒だからおまえも考え直してくれ︒そしてもう一度やり直そう︒︿a・c・d﹀⑷・わかったわ︒あなたは私よりもおばってきたの︒私はどうしてもあんな人と一緒にいるのは耐えられない︒さようなら︒︿e・f﹀・わかりました︒私の愛するあなたを  3育ててくださったおば様にずいぶんとひどいことをしてしまいました︒おば様︑ごめんなさい︒これからはしっかりめんどうを見ます︒︿e﹀3 グループで結論を導き︑発表する︒課題1・2を踏まえて「妻」はその後どうなったのか︑グループの見解をまとめなさい︒↓  1・  2・3学習者は「よい結論」を求める傾向にあろうが︑必ずしもハッピーエンドとはならないことも示しておきたい︒登場人物の性格に加え︑家に戻ってからの「妻」の描写がないことは︑その時点ですでに「妻」を離縁した︑あるいは「妻」が身を引いた︑といった見方も可能であるからである︒・離縁された︒あるいは自ら身を引いた︒ ・仲直りして「をば」のめんどうを見た︒習者の自由な発想を尊重し︑「正解のな・いどっう 端たを末ん見上はたで仲がワ直︑ーり再クしびシて嫌ー「っトをたに文法 「文法」の設問に関すば︒入る解答と、関連する学習項」力のし目を示しました。めてんもよい︒ グーグルクラスルームやロイロノートなどの双方向授業支援ツールを用いて︑個々の意見や回答を共有してもよい︒ パワーポイントやグーグルスライドなどの発表用ソフトを活用してもよい︒活動の観察およびワークシートの内容で評価する︒古文の内容をよく理解し︑課題や話 し合いにも意欲的に取り組み︑「妻」のその後について考えを十分深めることができている︒古文の内容をおおむね理解し︑課題や話し合いにも指示に従って取り組み︑う︒生徒は「結びの省略」と混同するの「妻」のその後について考えを深めることができている︒古文の内容について理解が不十分で︑る︒さて︑この妻の心︙︙」などと二文課題や話し合いにもあまり取り組まず︑に分ければ係り結びが成立するが︑「を「妻」のその後について考えを深めることができていない︒決まった正解がないところなので︑学い問いを考える」ことの楽しさを経験させるのではあるが︑本文に記述されている内容から類推する必要があることもあわせて示したい︒ ︵「添ひてある︒」と結ぶべきところに︑接続助詞「に」がついて︑︶結びが消滅している︒係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」は連体形︑「こそ」は已然形で結ぶのが本来であるが︑結びとなるべきところに接続助詞が付き︑下に続く場合︑結びは消滅する︒これを「結びの消滅」「結びの流れ」といで注意させる︒この場合も︑「をばなむ︙︙添ひてあ   ● 00  ❶ 文 法  ばなむ︙︙添ひてあるに︑この妻の心様ん親がなを大お殺切ましなえてのとしねはま︒もうなうとんやこデジタル活用例 一人一台でっろまてだ端末におけるデジタル活用たいっ連らた例を示しました。れれ︒帰な俺  233

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