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教材に関する設問例をご用意いたしました。データは〈一太郎・ワード・PDF〉の三つの形式でご用意しています。■源氏物語若紫との出会い①)■】次の文章を読んで、後の問いに答えよ。(配点清げなる大人二人ばかり、さては童べぞ出で入り遊ぶ。中に、十ばかりにやあらむと見えて、白き衣、山吹などのなえたる着て走り来たる女子、あまた見えつる子どもに①似るべうもあらず、いみじく②生ひ先見えてうつくしげなるかたちなり。髪は扇を広げたるやうにゆらゆらとして、顔はいと赤くすりなして立てり。「何事ぞや。童べと腹立ちたまへるか。」とて、尼君の見上げたるに、少しおぼえたるところあれば、子なめりとA見たまふ。「すずめの子を犬君が逃がしつる。a伏籠の中にこめたりつるものを。」とて、いと口惜しと思へり。このゐたる大人、「例の、③心なしのかかるわざをしてさいなまるるこそ、いと心づきなけれ。いづ方へかBまかりぬる。いとをかしうやうやうなりつるものを。④烏などもこそ見つくれ。」とて立ちて行く。髪ゆるるかにいと長く、⑤目安き人なめり。少納言乳母とぞ人いふめるは、この子の⑥後ろ見なるべし。尼君、「いで、あな幼や。言ふかひなうものしたまふかな。おのがかく今日明日におぼゆる命をば、何ともb思したらで、すずめ慕ひたまふほどよ。⑦罪得ることぞと常に⑧聞こゆるを、心憂く。」とて、「こちや。」と言へばCついゐたり。面つきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、髪ざしいみじううつくし。ねびゆかむさまゆかしき人かな、と目とまり⑨たまふ。さるは、限りなう心を尽くしきこゆる人に、いとよう似たてまつれるが、まもらるるなりけり、と思ふにも⑩涙ぞ落つる。問一二重傍線部a・bの読みをひらがな(現代仮名遣い)で答えよ。知知・・技技問二波線部A「見たまふ」、B「まかりぬる」、C「ついゐたり」の動作主(主語)を、それぞれ答えよ。読読むむ問三傍線部①「似る」、②「生ひ先」とほぼ同じ意味で用いられている語句を、本文中からそれぞれ抜き出せ。読読むむ問四傍線部③「心なしのかかるわざをして」とは、誰が、何をしたのか、説明せよ。読読むむ問五傍線部④「烏などもこそ見つくれ」の現代語訳として最も適当なものを、次のア~オのうちから一つ選べ。読読むむ烏などはすぐ見つかりはしません烏などをぜひとも見つけましょう烏などが見つからないと困ります烏などにまず見つけさせましょう烏などが見つけたらたいへんだ評価問題50点)書書くく評価の観点 設問ごとにどの観点で評価を行うかを示すアイコンを示しました。20オエウイア(【

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