探求 古典探究 付属教材・資料見本
17/84

〈指導上の留意点〉〈解答〉評価規準  ︵A・B・Cの三段階評価︶参考品詞分解②▼「こなたはあらはにやはべらむ。今日しも端におはしましけるかな。」(一〇九・10)を単語に分け、それぞれ文法的に説明してみよう。知解答物語  文 法    ●課題1 問1 問2 〈指導上の留意点〉問1 問2 〈解答〉問1 問2 課題2 問1 源氏物語(若紫との出会い)する︒一〇六ページの系図を見て︑次の問1・2にそれぞれ答えなさい︒藤壺宮は源氏にとってどのような関係ですか︒若紫は藤壺宮にとってどのような関係ですか︒系図を正確に読み取って︑人間関係をきちんと把握する︒藤壺宮は「父桐壺帝の妃」であること︑つまりは︑血こそつながっていないが︑親子であることを確認する︒若紫︵少女︶は︑尼君の娘︵故姫君︶と兵部卿宮との間に生まれた女性であり︑その兵部卿宮の妹が源氏の父桐壺帝のもとに入内した藤壺宮であるから︑少女は藤壺宮の姪に当たるところを押さえる︒義理の母︒姪︒2 次の課題2に取り組み︑解答を共有する︒次の問1・2にそれぞれ答えなさい︒↓  1若紫の容貌は藤壺宮と比べてどのようなものだったか︒「若紫との出会い」の本文中から抜き出しなさい︒問2 〈指導上の留意点〉問1 問2 〈解答〉問1 問2 課題3 源氏は藤壺宮に対してどのような思いを持っていたか︒その思いに至る経緯とともに説明しなさい︒↓  1叔母と姪の関係から︑二人が似て いることを確認する︒源氏は少女の成長した後の美しさが想像され思わず目を留めるものの︑思いを寄せる藤壺宮に似ているために︑それがつらい思いをもたらす点をおさえる︒教科書一〇四~一〇五ページの「光源氏と藤壺」の内容を復習してまとトなどを配布して補う︒限りなう心を尽くしきこゆる人に︑我が身がつらく思われたから︒いとよう似たてまつれる︵一〇八・6︶︒●デジタル(一人一台端末)解答例藤壺宮が亡き母桐壺更衣によく似  1た人だと聞かされていたために︑記憶懐かしく思う心がしだいに強まるとともに︑父帝が藤壺宮に「若宮がなれ親しむのも母の面影をあなたの中に見いだしているのだから︑かわいがってやってほしい︒」と依頼するようなことも あって︑いじらしいほどの慕情を抱くようになった︒3 次の課題3について話し合いを行う︒課題1・2を踏まえて︑源氏がA 教科書(一〇六〜一一一)若紫に目を留め︑「涙ぞ落つる」となったのはなぜかについて話し合いなさい︒B 小柴垣からの垣間見で︑少女に引きつけられたのは単に美しさからだけではなく︑この少女があまりにも藤壺宮に似ていたからである︒そして︑はからずも少女をじっと見つめているうちに︑その原因が実は藤壺宮への思いであると気づき︑許されない義理の母への愛を抱く自分自 身がつらく思われ︑そのために涙がこぼれてくる点をまとめる︒藤壺宮に似ている少女を自然と見つめている自分に気づき︑禁断の愛情を抱く 端末上でワークシートに入力してもよい グーグルクラスルームやロイロノートなどの双方向授業支援ツールを用いて︑個々の意見や回答を共有してもよい︒活動の観察およびワークシートの内容で評価する︒古文の内容をよく理解し︑課題や話し合いにも意欲的に取り組み︑源氏のつらい心情について考えを十分深めることができている︒古文の内容をおおむね理解し︑課題↓  2や話し合いにも指示に従って取り組み︑源氏のつらい心情について考えを深めることができている︒C 古文の内容について理解が不十分で︑ 課題や話し合いにもあまり取り組まず︑源氏のつらい心情について考えを深めることができていない︒として文章化することで︑「書く」教材として扱うことも効果があろう︒が使われておらず︑作者が源氏に寄り添っている︵あるいは同化している︶とも言える箇所であり︑学習者がその点を意識するとともに︑「一人称で書く」という行為ここをのこと部はお分源しの氏て源の︑氏動源の作氏心での情あ心をり情︑な文法 「文法」の設問に関すをモがよノらる解答と、関連する学習項りロ尊目を示しました。鮮ー敬明グ語に追体験できることになるであろう︒こなた︙代名詞︒は︙︵「他との区別を表す」用法の︶係助❶ にめわはるなな︒かいなっ母おたの︑場面こ合影のはを箇︑藤所現壺を代デジタル活用例 一人一台宮授語の業訳端末におけるデジタル活用中での例を示しました。に取プ求りリめ扱ン︑  215

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る