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一〇八ページ一〇八ページ         ←  ● 1 いで、あな幼や 「いで」は︑驚きの気持ちを1 言ふかひなうものしたまふかな 1 おのがかく今日明日におぼゆる命 3 源氏物語(若紫との出会い)3 3 4 4 4 5 6 6 1  問 「言ふかひなうものしたまふかな。」とは、誰のどのような点をいっているのか。が、誰のことをこう思ったのか。6    問答  「光目源と氏まがりこたのま上ふな。」くと恋あしるくが思、っなてぜいかる。藤壺宮に︑誰に似ているのか。板書例9    問答  「藤涙壺ぞ宮落につ似るて。」いとるあ少る女がを、自な然ぜとか見。つめている自分物語  尼君の前に座った少女︵姫君︶・愛らしい顔立ち      ↓・眉の辺りの美しさ      ・髪をかき上げた額の様子や  髪の生え具合の可憐さ    藤壺宮に似る=藤壺宮への思慕︒将来を見たい︒えって会話らしい」とある︒かくかわいくなってきたすずめの子が逃げてしまったことを残念に思う気持ちの表れ︒形容詞「目安し」は︑見苦しくない︑無難だ︒垣間見の段階なので︑「目安し」程度の褒め言葉を用い︑さらに「なめり」と婉曲表現をしている︒実を推量し︑婉曲的に表現するのに対して︑「べし」は︑確信のある推量︒表し︑いやもう︒ほかに︑相手に頼み事をするとき︑相手をたしなめるとき︑反発や否定の気持ちを表すときなどに用いる︒ふかひなし」は︑言ってもしかたがない︑子どもっぽくてたわいない︒「ものす」は︑動作や存在を婉曲に表現する語︒ここは「あり」の代わり︒子どもっぽくてたわいない態度の少女に対する尼君の感慨︒の言葉からもわかるよ授う業に︑展尼開君例は自分の命がなどに比べて柔らかな語感を示与しえるてたおめ︑り中、古実際おのりご︑そ授ん業な自の分イに気メづーいたジこをとが描︑き詠嘆やのす助の女流作品に多く用いられたい︒紙形容面詞「構心成憂しと」なっ動て詞い「けまりす」で。表される︒は︑①情けない︑②不快だ︒ここでは①︒下にせっ形容詞「言後の尼君「おぼゆ」などが省略されているが︑言いさしの形で詠嘆的表現としている︒音便形︒ひざまずく︑尻を下ろす︒形容動詞「らうたげなり」は︑形容詞「らうたし」から派生した語︒いたわってやりたいほどかわいらしいさまをいう︒別できない初々しい感じを表す︒し」は︑幼い︑あどけない︒「かいやる」は「かきやる」のイ音便形で︑手でかき上げる意︒は︑成長していく︒「ゆかし」は︑心が引き付けられる状態︒幼い現在でもかわいらしさは格別なのだから︑将来はさぞかし美しくなるだろう︑その姿を見たいものだというのである︒それというのは︒前の内容を受けて補足説明する場合に用いる接続詞︒少女に引き付けられたのは︑藤壺宮に似ていることが理由であることを導く︒は︑姪と叔母の関係︵教科書一〇六ページ系図教科書(一〇六〜一一一)こちや 「こち」は代名詞︒「や」は間投助詞︒ついゐたり 「ついゐる」は「つきゐる」のイらうたげにて 眉のわたりうちけぶり いはけなくかいやりたる ねびゆかむさまゆかしき人かな 「ねびゆく」さるは いとよう似たてまつれるが ぞ」とも︑上の語を強調する用法もある︒  答 少女の︑尼君が今日明日と思われる命を何とも思わず︑すずめを追いかけるような幼い点︒2 「十ばかりの女子」がどのように描かれているかを整眉の輪郭が産毛と区理し︑少女に対する光源氏の気持ちを捉える︒形容詞「いはけな  答 光源氏が︑少女のことを︒▽「生ひ先見えて」︵一〇七・5︶と同様の意味︒この少女が似ているから︒  答○ 少女が︑藤壺宮に︒少女と藤壺宮とに気づき︑禁断の愛情を抱く我が身がつらく思われたから︒︵↓「活動」︶     56    問問  「「いねとびよゆうか似むたさてままゆつかれしるきが人、」かなと、」あとるがあ板書例 実際の板書にお役、る立ていただける例を示しま誰がが、した。、誰13謙長聞譲くこ語なゆ︒「いるこををと」、をは心自逆憂覚接くし のて「接い聞続る一でこ助︒ゆ詞時見︒」「は限やど「ごす」「言ふとくど」もの示の」授し業ま8 で参展しま︑照開たも見︶らつゆ例。るめえを発るる︑な︒似、問り光て原例け源いり氏て 則やは当「見板自然ま然で開書もとあるき例少る」は女︒二を︑を「ペ豊見目つー富守めるジにて」14  この子の後ろ見なるべし 「めり」が眼前の事14  目安き人なめり 12  いとをかしうやうやうなりつるものを 

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