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できないことがあったら誰かに助けてと言えばいい。それでももし、⑤世界が依然として私に背を向けるなら、この空洞に全財産を詰めてさっさとどこかへ逃げ出せばいい。ランドセルからつやが失われ、あちこちにかすり傷ができ、バンドに腕を通すのが窮屈に感じられる頃には、私はごく普通の、⑥どこにでもいる小学生になっていた。誕生日パーティーに呼ばれ、数人の友達と秘密をdキョウユウし、秘密基地を作り、先生に怒られ、通信簿にe一喜一憂する、ごく普通の小学生。全財産を背負って逃げようという必死の覚悟もすっかり忘れ、ただただ、一日一日をせわしなく過ごす。かつて影のようにひっついていた絶望という言葉は、親にばれないように捨ててしまった赤点のテスト用紙ほどに、意味のないものになった。問一二重傍線部a~eのカタカナを漢字に、漢字をひらがなに改めよ。知知・・技技問二傍線部①「何か大丈夫な気がしてきた」とあるが、その理由を説明した次の文の空欄(内(句読点を含む)で答えよ。読読むむランドセルは何でも入るほど大きいので、(問三傍線部②「一緒に笑った」とあるが、このときの「私」の「笑い」の説明として最も適当なものを、次のア~オのうちから一つ選べ。読読むむ両親をもっと喜ばせて安心させようとする、意図的に作り出した「笑い」。両親に笑われる悲しみを隠すための、心の中を見せないようにする「笑い」。家族のつながりや幸せを実感した、心の中から涌き上がるような「笑い」。両親を笑わせるためにわざとおどける自分への、卑下するような「笑い」。自分にも家族を愉快にすることができると知った、自信に満ちた「笑い」。問四傍線部③「その四月に私は小学生になった」とあるが、小学生になってだいぶ時間が経過したことを象徴的に表している表現を、本文から四十五字以内(句読点を含む)で抜き出し、初めと終わりの七字で答えよ。読読むむ問五傍線部④「私にとって扉だった」とあるが、何に向けた「扉」なのか、簡潔に説明せよ。読読むむ問六傍線部⑤「世界が依然として私に背を向ける」とあるが、「世界」が「私に背を向ける」とはどういうことか、本文に即して具体的に二十字以内(句読点を含む)で説明せよ。読読むむ問七傍線部⑥「どこにでもいる小学生」とあるが、この頃の「私」は以前の「私」と比べてどのように変化したのか。四十五字以内(句読点を含む)で説明せよ。読読むむ)から。)に当てはまる表現を四十五字以51評価の観点 設問ごとにどの観点で評価を行うかを示すアイコンを示しました。書書くく書書くくオエウイア

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