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二三ページ二四ページ二二ページ○「ランドセル」による「私」の変化のまとめ①小学校低学年・「絶望」したら  気に入りの物をすべて詰め込んで逃げ出せる︒   「大丈夫な気がしてきた」  まだ消極的である  =真に成長したとはいえないる。■つやが失われ、あちこちにかすり傷ができ■(二二・1)たランドセルの描写からは、ランドセルが■私■のそばでその成長を支えたということが読み取れる。が増える■という真理をついた逆説的表現であり、冒頭の一文と対になっている。本来、大人は子どもより■わかって■いることが多いはずであるが、■私■は経験を重ね、それを■体得■(二三・16)したという。この認識を得た■私■は、また新たな成長をしたのである。ランドセルと私の写真を撮り、一緒に笑い転げていた父と母が二年前に離婚したことで■私■はこのことを知った。また十年前にはランドセルを贈ってくれた祖母も亡くなっており、■幸福■■家族■がいかに壊れやすいものかを実感する。ランドセルを手にした夜、愛されている実感を得て、それまで見せなかった笑顔を見せた■私■だったが、この■家族■は永遠に自分を支えてくれるものではなく、新たな関係性を自ら築いていかねばならないことを思い知らされるのである。なお、■幸福は絶対的なものではない■という認識は、■ちいさな幸福■という短編集によく表れている。また角田には、■家族■の不安定さを描いた作品も多い。それでも、■私■の悩みは解消されない。■私■の世界の中に、■友人■では埋められない■恋人■の場所が出現したことを示す。まだ解消されてはいないのであり、真に成長したとはいいがたい。  答  ⑴■私■が小学校高学年になったこと。⑵友人とのつながりを自ら作り出せるようになり、逃げ出そうという消極的な授考業え展を開持た例な▽ランドセルを背負って小学校に通い一始め時て限かごと 段 の答に 授広 大が業人る展はが、、開経そ例験のを分を積わ、むか原こらとな則にい見よこりと開世がき界どがん二格どペら時間が経ち、■私■の体も成長したーことジをで示見やんす増くえ、示わしかっまてしいたたつ。も発りの問こ例とがや覆板され書て例している。▽この頃になると、■絶望■の原因のジ一つをで描あきや▽す大い人に紙な面り、構世成界がと広ながっったてこいとでま、す子ど。もった、■他者との関係をうまく結べない■という問題が解決されたのである。このことにった。教科書(一六〜二八) ←←  ←2 第三段落を音読し︑大人になった「私」が置かれている状況と「私」の心情について考える︒時代とはまた違う、新たな絶望を知るのである。(→「学習の手引き・読解1」)恋であっても、失うことがあるということ。▽■学んでいる■ということから、大人になった■私■が実は何もわかっていなかったということに気づいたことが読み取れる。そのことについて■すごいな。■(二五・2)と率直な感想を漏らす■私■は、人生について新たな認識を得、成長したのだと捉えることもできる。②小学校高学年・友人との関係を結べる「普通の小学生」   「逃げ出す」必要もなく「絶望」が無意味になる︒  =真の成長二三ページランドセル小説Ⅱ8 大人というのはどのくらい子どもなんだろう。何でもわかったような顔をしているが、その実、何にもわかってなんかいないのだ ■知れば知るほどわからないこと5 例えば幸福というものが一種類ではないらしいこと 連れ出してくれる 1  問  「ランドセルからつやが失われ、あちこちにかすり傷ができ、バンドに腕を通すのが窮屈に感じられる」について、⑴具体的にはどういうことを表しているか。⑵この頃の「私」には以前の「私」と比べどういう変化があったのか。板書例8   問  「大人というのは……その実、何にもわかってなんかいないのだ。」とはどういうことか。小説Ⅰを豊富に示いしくてといおうりこと、。実際のご授業のイメー4716     ◆6答   「 コそンこトのロとーこルろ不」可と能はな、ほ具ど体夢的中にに何なかっ。たりくよ、なっ■って絶た、望■。板書例 実際の板書にお役■逃とげ立ていただける例を示しまい出した。うそ言う葉■もと意思味うを必持要たもななくくなな10  私の落ち込みようを知った友人たちが、何度も食事に

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