探求 古典探究 ダイジェスト版
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平家の盛衰を描く冒頭「祇ぎ園お精し舎じ」は、諸行無常・盛じ者し必衰という仏教的な無常観の表明で物語を語り始める。物語前半は、平清き盛もを中心に、平家の興隆・栄華と、その運命が傾き始める過程が描かれる。後半は、清盛死後、各地で蜂起した源氏との戦に敗れた平家が、都落ちし滅亡するまでの過程が描かれ陸中陸中、木き曽そ義よ仲なや源者、建け礼れ門も院い徳と子こ(清盛の羽後羽後娘)の述懐羽前羽前が後日談として最後に語られている。年表●平家物語地図琵び琶わ法師の語り物構成と概観①三年 号ゅいいにんいりだんくんんいんねししかよりゃゃいのた一一六八西 暦一一三二一一五六一一五九一一六七一一七一一一七七天てん承し二ょう保ほう元げん元平へい治じ元仁にん安あん二ょう承じ  安あん元治じ承し元ょう平忠た盛も、昇殿を許される。保元の乱。平治の乱。平清盛、太だ政じ大臣となる。清盛、病を得て出家。清盛の娘、徳子が入じ内だ。鹿鹿し谷谷たので陰平謀家発討覚伐。の*俊し密議寛か。ら流る罪ざ。2事 項巻1「平家物語」は、多くの合戦場面や悲劇を含む語り物として、盲目の琵琶法師によって語り伝えられた。その一方で、読み物としても享受され、語り・書物語が形成された。和文体と漢文体とを場面ごとに使い分け、対句や七五調、口語や盛り上げている。このような表現の成立背景がある。ょう義よ経つらが登場する陸奥陸奥。平陸中陸中家一門の数少ない生存しのょうたいらのみなもとのょうゅん歴史と軍記教科書の「平家物語」は清盛死後、俗に各地で蜂起した源氏との戦いに和語は「漢を敗れ、都落ちし、滅亡するまでの語混交り過程が多く扱われますが、ここで交え」文てとは平家の興隆・栄華にも触れ、作に雰い軍品の全体の構成や展開を解説。まよ囲記うる気行物た琵琶法師の語りの重要性にも為語を着目しました。教科書78ページ耆耆因幡因幡但馬但馬美作美作備前備前中中播磨播磨讃岐讃岐阿波阿波淡路淡路佐佐⑦屋島⑦屋島佐渡佐渡能登能登③俱利伽羅谷③俱利伽羅谷加賀加賀越中越中④篠原④篠原飛驒飛驒信濃信濃越前越前丹後丹後若狭若狭美濃美濃尾張尾張近江近江丹波丹波摂津摂津和泉和泉山城山城河内河内三河三河遠江遠江伊賀伊賀伊勢伊勢大和大和志摩志摩紀伊紀伊⑥一の谷⑥一の谷⑤宇治川⑤宇治川陸前陸前陸奥陸奥越後越後下野下野上野上野常陸常陸武蔵武蔵下総下総甲斐甲斐相模相模上総上総安房安房①石橋山①石橋山駿河駿河伊豆伊豆②富士川②富士川7822①石橋山の戦い 源×平1180年8月源頼朝が伊豆で挙兵するも平家軍に大敗。安あ房わに逃れる。②富士川の戦い 源×平1180年10月源頼朝と平維これ盛もり、富士川を隔てて対陣。源氏軍の不戦勝。③倶利伽羅谷の戦い 源×平1183年5月木曽義仲、夜襲をかけて平家軍に大勝。④篠原の戦い 源×平1183年5月木曽義仲・源行ゆき家いえ、平家軍に大勝。き享・受読のむ繰とりい返うし創を造経とて概概観観「平へ家け物も語がり」

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