探求 文学国語 ダイジェスト版
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茨木のり子 茨木のり子「歳月」 ▼死後に発表された恋愛詩集。亡き夫への変わらぬ恋情を感じ取ろう。▼戦争という極限状態における人間の心の動きを、文学を通して見つめてみよう。     本単元の三つの作品では、戦争のどのような側面が描かれているか、それぞれまとめてみよう。ぼしただろうか。「私」の気持ちになって想像し、思ったことを自由に話し合ってみよう。み取れることを整理してみよう。「不敵なこころ」(一四八・13)とはどのようなものか。詩前半における「私」の心と対比させながら、深める手がかり    1    2 青年期が戦争の時期と重なったことは、それぞれの文章や詩における「私」にどのような影響を及洋ひろしと創刊した同人詩誌「櫂かい」で出発。自らの戦争体験に根ざした詩で注目された。ヒューマニズムを根幹とし【表現】3作中における「色」の表現に着目し、それらの【発展】4この詩の末尾にある「……」を補うとしたら、考えてみよう。対比が上げている効果について、説明してみよう。どのような言葉が考えられるか、想像してみよう。(対話)徒労あらぬあなたのようにあらぬ方を眺めながら……。学習の手引き【読解】1この詩の時代設定について、作中の表現から読2「あれから八年」(一四八・12)がたった「私」の次の一冊戦争と人間 一九二六(大正15)年~二〇〇六(平成18)年。詩人。大阪府生まれ。十九歳で終戦を迎える。川かわ崎さきながらも批評性を持つ詩風。詩集に「対話」「見えない配達夫」「鎮魂歌」「倚よりかからず」などがある。単元の末尾には、〈戦争と人間〉における三つの作品を通して考える問いを配置。青年期が戦争の時期と重なった3人が、それぞれの形で綴った「戦争」を追体験します。149 根府川の海61

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