探求 文学国語 ダイジェスト版
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▼翻訳についての参考資料須もらイょう つん      ル5すせくちヰ 巻末2「翻訳が広げる原文の可能性」1小井伏説家鱒二。 2于武陵 3金屈巵 一八九八~一八一〇~?。中国・唐時代の詩人。曲がった取っ手のついた黄金製の杯。九九三。1井い伏ぶ鱒ま二じは人も知る翻訳の名手である。とりわけ、「厄や除よけ詩集」(一九五二年)の「訳詩」編に収められた2于う武ぶ陵りの「勧 ム酒 ヲ」は広く親しまれてきた。同詩集の体裁どおり、対訳の形で引用するのがいいだろう。  勧 ム  満 酌 不ず  花 発ひテ 多 ク  人 生 足 ル コノサカヅキヲ受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ ハナニアラシノタトヘモアルゾ風 雨    花発いて風雨多く別 離    人生別離足る野の崎ざき 歓かん文学評論Ⅱ「サヨナラ」ダケガ人生ダ1048君 ニ 金き 屈く 巵し     君に勧む金3屈巵辞 スヲ     満酌辞するを須ゐず文学評論 〈Ⅱ部〉338

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