探求 文学国語 ダイジェスト版
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今まで読んできた古典作品の中から一つを選び、現代の作品として書き直してみよう。古典作品を題材にして、その主題や世界観を損なわずに、背景や設定を現代に置き換え、そこに情景や登場人物の心理を書き込んで、新しい作品にリメイクしてみよう。の新しさを出すかを考える。構成や表現を工夫する。がら内容を読み取る。② 古典作品から読み取ったことをもとに、新しい作品の活動のなかでも発展的な項目に対しては、段階的なステップテを踏むことで着実に取り組むことができるよう配慮しました。活動のプロセス2 ▼書く古典を読み解き、新しい作品のテーマを決める古典作品を翻案する   れら えょうきりい▼ 題材とする古典を現代語訳も参考にして理解する。▼ 古典の持ち味を生かしつつ、どのように作品として▼ 古典の作品世界を読み手に効果的に伝えられるよう、① 題材とする古典作品を選び、現代語訳なども参考にしな(あらすじ)三み井い寺でに、夢で見た魚の絵を描くことを得 訳あまりの不思議さにふと我が身を顧みると、いつ 例 思いがけないことに遭遇したときの人間の心  課 題小説Ⅱ「夢む応おの鯉り魚ぎ」(上う田だ秋あ成な「雨月物語」)より題材例意とする僧がいた。病で生死の境をさ迷っていたとき、夢に神の使いが現れ、金色の鯉この服を授けられる。の間にか鱗の服を着ており、金の光を発して、一匹の鯉と化していた。それを不思議とも思わず、尾を振りひれを動かして自由に泳ぎ回った。ーマを決める。古典を題材として、新しい作品を書くまに鱗う金光を備へて一つの鯉魚と化しぬ。あやしとも思はで、尾を振り、鰭ひを動かして心のままに…不思議のあまりにおのが身をかへり見れば、いつのろこせうえう遥す。…学習のねらい  163 活動のプロセス2 古典作品を翻案する15

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