探求 論理国語・文学国語・古典探求 国語教科書のご案内
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ょうなのずさまとめ「頼めしを」の歌に込められた作者の気持ちと、活動▼読む 「更級日記」は、現代における日記と、どのような点で違いがあるか、考えてみよう。みよう。物語といふもののあんなるを、(五〇・5)つれづれなる昼間、(五〇・5)十三になる年、(五一・2)1「なる」の識別▼次の傍線部の違いを説明して門出菅すが 原はらの 孝たか 標す女むゑのすめぶら1東路の道の果て 東国へ行く道の終点872十いななの三ま」ほ任にたと奥地なちあつ、る る方上か年地。さ総 名 のこか国(こ。で今はの、千作葉者県のの父一孝部標)93こを宵ほ指居ちす 散。夜ら遅しくてま で訳起壊きして散いらるしこてと。。4継母 高た階し成し行ゆの娘で、上かの総大た輔ふと呼 「*1つれいづとれどなゆりかしいさとどまさみれそどか、」なとりは、ど5薬師仏 薬師瑠る 璃り光こ如に来ら。病苦を救い、6人ま 人の見ていない間。1東あづま路ぢの道の果てよりも、な2ほ入奥りつつ方つに、「生京ひに出いとでくた上るげ人た、かまいひかて、物語の多く*候さふなる、ある限り見せ上ばらかむりとかては、あ九ながや月つきし三か日り門け出むしをて、、い8またちといふ所に移る。たまへ。」と、身を捨てて額ぬをつき、祈りまうすほどに、十7三になる年、人語ま、に光ひはかる参源げんり氏じつのつあ額るをやつうきなしど薬、師と仏このろ立どちこたろま語へるるをを聞、く見に捨、1て*いたとてどまゆつかるし入れい世り年なかの際ごるに中のろ昼思に、遊間ひ物いび語、始と慣3宵よめと*すれひ居ゐけいごつなるふくるどこも霧き所にとのりを、にのわ、姉かあ*たあ・、んりら4継まなたはま母はるるにはなをにこ9ど、、ほやい車ちうかに散ので乗ら人見るし々ばとてやのて、、とう立そ思ちちのひ見騒物つやぎ語つりて、、た、*かつれ日のればの物づ、5悲しくて、人知れずうち泣かれぬ。さまされど、わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ。いみじく心もとなきままに、等身に5薬やく師し仏ぼとけを作りて、手洗ひなどして、人6まに*みそかに学習の手引きは、作者のどのような気持ちを表しているか、説明してみよう。かれぬ。」(五一・6)とあるが、このときの作者の気持ちはどのようなものか、考えてみよう。更さ級し日記 1「いかばかりかはあやしかりけむを、」(五〇・2)2「見捨てたてまつる悲しくて、人知れずうち泣継ま母はとの別れ〔更さら級しな日記〕一〇二〇(寛か仁にん4)年。  7さやある 訳その言葉どおりに来てくれるかしら。「契り置く」で、前もって約束する。解析        321②① ②① ③②① 次「「のにな傍」む線の」部識のの識別違別いを説明せよ。「なり」の識別継母なりし人は、(1行目)あはれなりつる心のほどなむ、(2行目)思ひのほかの人も訪ふなり(9行目)いつしか、梅咲かなむ。(4行目)あはれなりつる心のほどなむ、(2行目)恨めしげにて、(1行目)思ひしにあらぬことども(1行目) 文法学習なら ❷  ❶❸   ょいきげかいずんう たく5         んとずご5はま古   文解析地方官であった父に伴われ、上かさ総の国(現在の千葉県)に下った作者は、物語の世界に憧れを抱いたが、それは宮廷生活を知る継母からの影響が大きかった。父の任期が終わり、一家は都へ戻ることになったが、帰京後、継母は父との関係が悪くなり、離婚して家を出ることとなった。継母なりし人は、宮仕へせしが下りしなれば、思ひしにあらぬことどもなどありて、世1の中恨めしげにて、ほかに渡るとて五つばかりなる2児ちどもなどして、「あ3はれなりつる心のほどなむ、忘れむ世あるまじき。」など言ひて、梅の木の、つ4ま近くて、いと大きなるを、「これが花の咲かむ折は来むよ。」と言ひ置きて渡りぬるを、心の内に恋しくあはれなりと思ひつつ、忍5び音ねをのみ泣きて、そ6の年もかへりぬ。「いつしか、梅咲かなむ。来むとありしを、さ7やある。」と、目をかけて待ちわたるに、花もみな咲きぬれど、8音おもせず。思ひわびて花を折りてやる。 頼めしをなほや待つべき霜枯れし梅をも春は忘れざりけりと言ひやりたれば、あはれなることども書きて、 なほ頼め梅の立ち枝えは契9り置かぬ思ひのほかの人も訪とふなり解析①紛らわしい語の識別に注意して、本文を正確に読み解く。 識別更級日記 五五ページ参照。  2児どもなどして 訳子どもたちを連れて。  4つま 軒端。  5忍び音 声を抑えて泣くこと。  8音 音信。 ③( 4心行の目内)に恋しくあはれなりと思ひつつ、目をかけて待ちわたるに、(5行目)その年もかへりぬ。(4行目)行目)それぞれどのようなものか、説明せよ。「なほ頼め」の歌に込められた継母の気持ちは、物語と日記物語と日記▼巻頭6古文ジャンル解説▼巻末5鳥瞰文学史である常ひち陸の国(今の茨城県)。「古今和歌六ろ帖じ」に「東路の道の果てなる常陸帯のかごとばかりもあひみてしが一〇二〇(寛か仁にん4)年。ばれた歌人。実母は京都に残っていた。候ふういあうらこはとなかり。人間の現世的欲望をかなえるという仏。すごし【読解】古文解析古文解析古文編紙面紹介❶時代ポインター作品がいつの時代に成立したものなのか、意識しながら学習することで、理解がより深まります。❷巻頭・巻末の参照授業で扱う作品の文学史上の位置づけや、該当ジャンルの概要が、別ページで確認できます。❸学習の手引き各教材における学習のまとめとして、【読解】【表現】【発展】の三項目を設問の形で設定しました。❹活動各教材のおおむねの到達目標となる言語活動として、「読む」「書く」を設定しました。❺文法各教材において、特に注意すべき、かつ重要な文法事項について、問いの形で設定しました。『探求古典探究』 のご案内①②③    6その年  9契り置かぬ  3あはれなりつる心 訳優しかった(あなたの)心。   4②① 「④ ぬ契」りの置識か別ぬ思ひのほかの人も訪ふなり(950130131 古文解析51 更級日記薬師仏に祈る孝標女(佐さ多た芳よし郎ろう筆「更級日記」) 1世の中恨めしげにて 訳夫婦仲が思うようにいかない様子で。文法44教科書50-51ページ教科書130-131ページ「古文解析」とは...文法の知識を着実に身につけることが、古文の正確な読解への第一歩です。各教材に含まれる重要な文法事項について、設問の形で設定しました。Ⅰ部に「古文解析」単元を掲載。400字前後の文章を通じ、古文を正確に読み解くポイントが身につきます。各教材にはポイントに関連した「解析」問題、文章全体の理解度を問う「まとめ」問題を設けています。古文を正確に読み解くことを意図して設けています。❹❺

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