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第一段落(一五二・1~一五二・3)第二段落(一五二・4~一五三・8)第三段落(一五三・9~一五三・10)構成展開図2●本文研究●要約鶏鳴狗盗教科書(一五二〜一五五)史伝    ①斉の公族の血筋。      ②食客数千人を養う。      ③諸侯間で高い名声。     ①昭王からの招聘を受け秦へ。       ←―       ③危機一髪、秦から脱出。      秦を、韓・魏とともに攻めて勝利。2本文研究…本文をさまざまな角度から分析・解説しました。た。彼は孟嘗君と号した。上段「構成展開図」では、本文の構成を示しました。導入・展開・結末などの文章構成をひとめでご確認いただけます。下段「要約」では、意味段落、形式段落ごとの要約と、本文全体の二〇〇字要約を掲載しました。斉の宣王の異母弟である田嬰には、名を文という子どもがいた。田文は食客を数千人養っており、諸侯の間で有名だっ秦の昭王が孟嘗君の評判を聞き、会見を申し込んだ。孟嘗君が秦に行くと昭王は彼を捕らえて殺そうとした。孟嘗君は昭王の寵愛している女性に、昭王が自分を解放するよう口添えを頼むが、女性は見返りに狐白裘を要求する。孟嘗君はすでに狐白裘を昭王に献上していたが、こそ泥の上手なある食客が狐白裘を盗み出し、女性に献上した。女性の口利きで釈放された孟嘗君らは、すぐに逃げて夜半に函谷関にたどり着くが、関所では朝に鶏が鳴いてから旅人を通す決まりだった。そこで食客の一人が鶏の鳴きまねをすると、付近の鶏がすべて鳴き出し、関所の役人は通行を許可した。孟嘗君らが関所を出てまもなく追っ手が来たが、間に合わなかった。孟嘗君は斉に帰って秦を怨み、韓・魏とともに秦を討ち、函谷関まで攻め込んだ。秦は町を割譲して斉と和睦した。構成・要約斉の宣王の弟田嬰の子︑田文は孟嘗君と号し︑食客数千人を持ち︑諸侯の間で有名であった︒秦の昭王がその評判を聞き︑秦に呼び出し捕らえて殺そうとした︒孟嘗君は食客の一人が「狗盗」をなした狐白裘を︑昭王の愛妾に献上し︑釈放された︒夜半に函谷関にたどり着き食客の「鶏鳴」で通行を許可され︑追っ手を振り切り斉に帰った︒孟嘗君は秦を怨み︑韓・魏とともに秦を討ち︑函谷関まで攻め込んだ︒秦は町を割譲して斉と和睦した︒︵200字︶結 末展 開導 入200字要約78孟 嘗 君    秦に対して怨みを抱いて帰国。 孟 嘗君    ②捕らえられ殺されそうになる。              ←――  ↑↑食食客客「「鶏狗鳴盗」」……難賄関賂のの函狐谷白関裘開確門保。。 孟嘗 君    *言語文化 指導資料(漢文編)

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