探求 現代の国語/探求言語文化 付属教材・資料見本
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意味段落●要約第一段落(二六・1~二七・14)二六・1~)日本に昔からある「ほどほど」とは、やり二六・11~)少し手前で「ほどほど」に留めておくこと二七・12~)「ほどほど」という日本語の中に、デザイ第二段落(二七・15~三〇・1)二七・15~)多様な用途を持つ「箸」は、日本ならでは二九・10~)日本のデザインはもっと世界に打って出る第三段落(三〇・2~三一・3)構成・要約2本文研究ほどほどのデザイン教科書(二六〜三二)評論Ⅰ●構成展開図 *四角数字は形式段落番号1「ほどほど」は実にいい言葉=深い意味合いがある。  =つまり「ほどほど」とは、やりきることも承知しながら、        あえて手前の程よいところを見極め、そこで仕上げておくこと。  2それによって生まれる「空き」が、ものと自分なりのしかたで付き合うことを可能にする。   しかるに「空き」を持たないものは、壁に阻まれているみたい。  デザインは、ものと付き合う人の関係の中で効力を発揮する。 しかし     「ほどほど」は古来の日本の日常生活用具にかいま見られる。  「関係のデザイン」…見かけはそっけないが、マスターすれば使い勝手がよい。  = つまり単純さが、人の持っている能力を引き出す。 + ← ⇔ ⇔ ←  +  21 4   それ以上の利便は求めなかったが、微妙な進化は突き詰める。2本文研究…本文をさまざまな角度から分析・解説しました。ほどに留めることにより「空き」が生まれて、 人がものと自やりきらずに、あえて手前の程よいところで留める「ほどほど」 は、古来の日本の日常生活用具にかいま見られ、ほど分なりに付き合うというデザインの効力が発揮される。きることも承知しながら、あえて手前の程よいところで仕上げるという、実にいい言葉だ。で「空き」が生まれ、ものと自分なりのしかたで付き合える。本来デザインは、このように、デザインされたものと付き合う人との関係の中で効力を発揮する。ンが成すべきヒントが含まれており、この「ほどほど」は、古来の日本の日常生活用具にかいま見られる。 「箸」は、ほどほどのところで留めながら、徹底的に突き詰めた、 人の能力を引き出す 「関係のデザイン」 であり、それこそが誇るべき日本のデザインである。のデザインの代表格であり、人の持っている能力を引き出す「関係のデザイン」が見られ、ほどほどのところで留めながら、徹底的に突き詰める日本人らしさも見いだせる。べきだと言われるが、アノニマスな箸のようなものにこそ、誇るべき日本のデザインが潜んでいる。一枚の布である「ふろしき」は、人間の「考える」力や「適応する」力を引き出し、無限の表現が可能である。「屛風」も5 (例14 (3 (2 (主 題1 (4「箸」3「ほどほど」という日本語の中に、デザインが成すべき大切なヒントがある。*現代の国語 指導資料(評論)

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