探求 現代の国語/探求言語文化 付属教材・資料見本
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デザインにおける「空き」について、筆者はどのように考えているか、説明してみよう。読解答解説   点 ① 点     ②①  8    ③②   ・使用する人間の観点・二十一世紀に求められるデザインの観解説・使用する人間の観点・二十一世紀に求められるデザインの観学習の手引きほどほどのデザイン「箸」「ふろしき」を具体例に挙げた筆者の意図を説明してみよう。読解答解説デザインは「ほどほど」であるべきだと筆者が主張する理由を、 「二十一世紀に求められる」という条件次の観点から説明してみよう。読・使用する人間の観点教科書(二六〜三二)◆◆◆評論Ⅰ次の語句を用いて、短文を作ってみよう。知~(と)言わんばかり(二七・4)~にほかならない(三一・4)解答「必要以上の間違った便利さを見直して、ほどほどを極めるレベルをいま一度模索しなければならない」(三一・10)という筆者の見解を踏まえて、次の①~③の問題について話し合ってみよう。話・主資源の問題エネルギーの問題日本の文化的価値の問題指導への手がかりデザイナーが、やりきることも承知しながら、あえて「ほどほど」のところを見極め、そこで仕上げておくことで、「空き」が生まれる。そして、その「空き」が、人がものと自分なりのしかたで付き合うことを可能にする余地になる。 「空き」はどのように生まれるか(右解答前半)、その「空き」によって何が生まれるか(右解答後半)の二つに分けて考えるとよい。また、右解答は教科書二六ページを踏まえたものだが、その後も踏まえると、「空き」があるからこそ人の能力を引き出すことや、「こう使え」と指示されるようで「空き」がな学い習もののは手実引用すきる気にならないこと、などを加えることも考えられる。◆◆解る◆お説おをむ示ねしのま到し達解た答目。標特とイにンな新のる観し点言く語設活け動た)「に活つ動い」(て各は教、材ね◆にら◆おい◆け・「学習の手引き」の解答・例二十と一、世紀解に答求めをら導れるくデたザめザのイポンへイのン反省トをと踏まなえるるとよい。準備物・手順・評価規準などを詳しく示し、ご指導の際の手がかりとなるよう留意いたしました。昔から日本に伝わる日常生活用具である「箸」や「ふろしき」が、「ほどほどを極めた」世界に誇るべき日本のデザインの典型であることを示しながら、日常生活の文化史の中にこそ今後のデザインのあり方のヒントがあることを示そうとする意図。 「箸」と「ふろしき」(さらに「屛風」)は、本文における具体例である。具体例が提示される場合、それが何を説明しているかを確かめるべきである(↓教科書巻頭1「解析マスター③」)。この場合は、る。逆に「空き」がないデザインは、特それぞれ「箸」と「ふろしき」についての説明の末尾の部分がそれにあたり、教科書三〇ページ1行目や三一ページ2行目を参照することになる。使用する人間の価値観はみな違うが、本来のデザインは、そのように価値観の異なる人とものとの関係の中で効力を発揮するものだから。二十世紀後半のように、オブジェのような完成されたデザインで、人の身体も心も使わない便利さを追い求めるのではなく、人に本来備わっている身体や心の能力を引き出す余地のあるデザインによって、暮らしを豊かにするべきだから。教科書二七ページ8行目前後を踏まえ定の価値観のもとに作られており、その価値観に合わない人には、「壁に阻まれているみたい」に感じられる。そして、人の価値観は多様だから、壁を感じる人が大部分であるはずだ。から、教科書三一ページ4行目以降を踏まえることがわかる。二十世紀後半のデ①彼の傲慢な態度は、まるで自分が一番だと言わんばかりだ。②彼こそ事態を悪化させた張本人にほかならない。①〜③のそれぞれにおいて、「必要以上の間違った便利さ」を、これまで追求してこなかったか、まず検証したい。それは、①②では、大量の消費につながったはずであり、③においては、箸ではなくフォークやナイフ、ふろしきではなくバッグを重視するような姿勢であったは◆◆◆ 【評価の観点】  知︙知識・技能話︙話す・聞く能力書︙書く能力主︙主体的に学習に取り組む態度読︙読む能力読解 3発展 5読解 1読解 2表現 4*現代の国語 指導資料(評論)

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