探求 言語文化 ダイジェスト版
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ょう 長安参照。 一三六ページ注3 一三六ページ注2参照。 長江の南岸地域。 世 俗にこだわらま。ずに超然 としているさ ●ゆ信しん(五一三~五八一)。南北 朝の梁りの1    2 科挙3 江南4 飄然5 ●開府 漢詩の「友情」は、こうした離別の場面において強調されることが多い。それは、別れゆく相手との間に生まれる――時間的・空間的な――距離感を、この強い友情によって克服したい、という叙情の構造が生まれやすいからであろう。「何ぞ言はん、石門の路に、重ねて金樽の開く有らんと。……飛蓬、各自に遠ざかる。且くは手中の盃を尽くさん。」という熱烈な友情の表白には、この点がよく示されている。 続いて翌年、長1安で科2挙の準備に励んでいた杜甫が、遠い江3南を歴遊していた李白を思って作った五言律詩。李白から贈られた送別詩と同じ五律の詩形を用いているところにも、李白への深い友情が託されているようである。1031李白と杜甫が互いにあてた漢詩を引用しながら、漢詩の重要なテーマである「友情」について論じた松浦友久氏の文章を取り上げました。

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