探求 言語文化 ダイジェスト版
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主な敬語(動詞・補助動詞)注意すべき敬語1二方面に対する敬語  古文では身分の高い人どうしのやりとりが頻出するた(申す)」によって、言われたBに敬意を示し、尊敬の補2二重敬語(最高敬語)  動作主に対して特に高い敬意を示すために尊敬語を重3 絶 君対は敬あ語の松原へ入いらせたまへ。(八五・15) す 使」「う啓べすき」対は象「が言決ふめ」らのれ謙た譲敬語語だががあ、るそ。れ例ぞえれ天ば「皇な奏4自尊敬語(自敬敬語)  特に高貴な人が、自らの動作に尊敬表現を、相手の自分普通語尊敬語ありおはす・おはします・いをります・まします・ます仕ふ言ふはす仰す・のたまふ・のたま聞く聞こす・聞こしめす見る御覧ず知る治むしろしめす思ふ・思ほしめすす・いますおはす・おはします・ま行くす・いますおはす・おはします・ま去る与ふぶ(賜たぶ)受くもらふ食ふ召す・奉る・参る・聞こ飲むしめす乗る召す・奉る着る呼ぶ召す大殿籠もる遊ばす・参るすたまふ〈四段〉・おはす・補助動詞おはします・ます・まします・います謙譲語侍り・候ふ仕うまつる・侍り・候ふす・啓す聞こゆ・聞こえさす・申す・奏承る存ず参る・詣づ参る・詣づ・罷まかる・罷づ罷る・罷づ参る・参らす・奉る・奉らす給ふ〈下二段〉・給たまはる(賜る)給ふ〈下二段〉仕うまつる・参るたまふ〈下二段〉・つかうまつる・まゐらす・まうす・きこゆ・きこえさす・たてまつる丁寧語侍り・候ふはべり・さぶらふ(さうらふ)思おぼす・思おぼしめす・思ほす来く給たまふ(賜たまふ)〈四段〉・給た寝ぬ・寝いぬ文法の要点め、一つの動作に二種類の敬語を用いて動作主と受け手の両方に敬意を表すことも多い。例えば、「(AがBに)申したまふ」という表現は、「言ふ」の謙譲語「申し助動詞「たまふ」によって、言ったAに敬意を示す。ねて用いることがある。会話文ではよく使われるが、地の文では特に身分の高い人に対して用いられる。どに言う場合、中宮などに言う場合に限定されている。に対する行為に謙譲表現を、それぞれ用いることがある。21動    詞出いづ123 文法の要点3

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