探求 言語文化 ダイジェスト版
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1みぎ5んいいいんと**1んのさすん1きが前栽2透垣の羅 文3かいたる(巣を)張ってある。「かきた4こぼれ残りたる5白き玉を貫きたる訳 「 破古これ今き残和っ歌て集い」るに。、6日たけぬれば随筆と日記九な月つばかり本文スコープ作者は晩秋の庭のどのような情景に趣を感じているか、対象を見つめる作者の視線を追ってみよう。部に取り付けた 飾り。る」の音便形 。「秋の野に置く白露は玉 なれや貫きかくる蜘蛛の糸筋」(秋上・文ふ屋や朝あ康や)とある。「言ひたる」の主語は誰か。*いと 46萩の花庭先の植え込み。竹などで編んだ垣根の上 けざやかなり訳  日が高くなると。 九月ばかり、夜よ一ひ夜よ降り明かしつる雨の、今朝はやみて、朝日いとけざやかにさし出いでたるに、1前せ栽ざの露こぼるばかり濡ぬれかかりたるも、いとをかし。2透す垣がの羅ら文も、軒の上に、か3いたる蜘く蛛もの巣のこ4ぼれ残りたるに、雨のかかりたるが、白5き玉を貫きたるやうなるこそ、いみじうあはれにをかしけれ。 少し日6たけぬれば、萩はなどのいと重げなるに、露の落つるに枝のうち動きて、人も手触れぬに、ふと上かざまへ上がりたるも、いみじうをかし、と言ひたることどもの、人の心にはつゆをかしからじと思ふこそ、またをかしけれ。1510

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