探求 言語文化 ダイジェスト版
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ょうみなもとのしたごうだれ易い)とある。 二訳 千は里る外か遠故く人のの方心。」(白は居きとばゅうらのがやゆう花は盛りに随筆と日記本文スコープ自然や男女の愛情のあり方に対する作者の見方や考え方を、読み取ってみよう。**かときち*さ***5きま2んくょ1んじる(源いいか 38ずゑ梢こ、散りしをれたる庭などこそ、見どころ多けれ。歌の詞こ書がにも、「花たぶとばとこんな比較で深める▼「兼好法師が詞このあげつらひ」(四〇ページ)2垂れ込めて「古こ今き和歌集」に「垂れ込3遠き雲井5色好む6千里の外「 和漢朗詠集」に「三さ五ご夜や中ち7椎柴8白樫1雨抄しに」の向詩か題ひにて「月雨をに恋対むひひて「月類る を聚じ恋句くふ題だ」めて春の行方も 知らぬ間に待ちし桜も移ろひにけり」(藤ふ原わ因よ香か)の歌がある。訳簾すを垂らした部屋に閉じこもって。「かたくななる人」といわれるのは、どのような理由からか。た荒れた家。 「浅茅が宿に昔をしのぶ」とは、どういうことか。新月の色帯びる。 順)とある。群生している椎の木。樫 の木の一種。葉の裏が白色を訳遠い空のかなた(にいる訳恋の情趣を理解する。垂2 花れ込はめ盛てり春にの、行月方は*知隈くらなぬきもをの、なみほ見あるはもれのにか情は。け深雨1にし。向咲かきひぬてべ月きをほ恋どひの、見にまかれりけるに、早く散り過ぎにければ。」とも、「障ることありてまからで。」なども書けるは、「花を見て。」と言へるに劣れることかは。花の散り、月の傾かくを慕ふならひはさることなれど、ことに1 *かたくななる人ぞ、「この枝かの枝、散りにけり。今は見どころなし。」などは言ふめる。 よ*ろづのことも、始め終はりこそをかしけれ。男を女をの情けも、ひとへに逢あひ見るをばいふものかは。逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをか*こち、長き夜をひとり明かし、遠3き雲井を思ひやり2、4浅あ茅ぢが宿に昔をしのぶこそ、色5好むとはいはめ。* 望も月づの隈なきを6千ち里さの外ほまで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出いでた121049恋心浅人あ茅)らが。む宿友「花は盛りに」における兼好法師の考茅ち 訳えを批判した本居宣長の文章に触れ、な  情ど趣両者の考えの違いに思いを巡らすこのを雑解とで、当時の考え方を体感できます。草すがる生よいう茂な友っ。

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