探求 現代の国語・言語文化 国語教科書のご案内
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あなたの「世界」を変えるかも読書は必要か?  新聞に、「読書をしなければいけない理由を教えて頂きたい」という「大1学生の投稿」(文章Ⅰ)が掲載され、歌人の穂ほ村むら弘ひろし氏が答えている(文章Ⅱ)。読書は「人生の必修科目」なのだろうか。読書時間に関するグラフ(資料)も参考にして考えてみよう。文章Ⅱ 知り合いの青年に「本は読まないの?」と尋ねたら「ほむらさんはダンスしないんでというのはもう古い感覚らしい。すか?」と聞き返されたことがあります。読書は人生の必修科目でダンスは選択科目、目ではなくなったように、すべてが自由意思による選択科目という世界では、読書だけ 飲み会における「とりあえずビールで乾杯」やラ2イフイベントとしての結婚が必修科が特別ということもなくなるんだろう。 そう思いながらも、「読書は楽器やスポーツと同じように趣味の範囲であり、読んでことに不安とためらいを覚えます。も読まなくても構わないのではないか。」と改めて問われると、「賛成です。」と答える言葉と密接に関わっている、ということです。 それはどうしてなのか、考えてみました。一つ思い当たったのは、読書という行為は 読書が「楽器やスポーツと同じように趣味の範囲」というのは、あるいはそのとおり複数の文章(Ⅰ・Ⅱ)と資料から考える穂村1「大学生の読書時間5 弘151 大学生の投稿大学生新聞記事(二〇一七年ンケート結果を報じたの読書時間に関するア掲載されたのは、「朝の投稿。上の投稿文が二月二四日)を受けて月八日の朝刊。日新聞」二〇一七年三『0分』が5割に」とづいているか。グラフのどの部分に基いうのは、二二ページの2ライフイベント 生活特に人生の中の節目と上のさまざまな出来事。なる出来事。意思QR資料のご案内学習を進めるうえでの参考となり、さらに教材に興味・関心を持ち深い学びにつながる資料を、QR資料として収録しました。1010182017年2月24日の新聞記事19 読書は必要か?▼発端となった新聞記事を見てみよう。文章Ⅰ 大学生の投稿 読書はしないといけないの?       大学生(東京都 21)「大学生の読書時間『0分』が5割に」(2月24日朝刊)という記事に、懸念や疑問の声が上がっている。もちろん、読書をする理由として、教養をつけ、新しい価値観に触れるためというのはあり得るだろう。しかし、だからと言って本を読まないのは良くないと言えるのだろうか。 私は、高校生の時まで読書は全くしなかった。それで特に困ったことはない。強いて言うなら文字を追うスピードが遅く、大学受験で苦労したぐらいだ。 大学では教育学部ということもあり、教育や社会一般に関する書籍を幅広く読むようになった。だが、読書が生きる上での糧になると感じたことはない。 役に立つかもしれないが、読まなくても生きていく上で問題はないのではないかというのが本音である。読書よりもアルバイトや大学の勉強の方が必要と感じられるのである。 読書は楽器やスポーツと同じように趣味の範囲であり、読んでも読まなくても構わないのではないか。なぜ問題視されるのか。もし、読書をしなければいけない確固たる理由があるならば教えて頂きたい。体体験験とと思思索索ⅠⅠ体体験験とと思思索索ⅠⅠ体体験験とと思思索索ⅠⅠ体体験験とと思思索索ⅠⅠ現代の国語「読書は必要か?」 (18ページ)言語文化奥の細道「旅こそ栖」(103ページ)現代の国語「目の見えない人は世界をどう見ているのか」(194ページ)36教科書紙面上の二次元コードを読み込むと、動画や参考資料などの教材を見ることができます。(通信費は自己負担となります)全国に点在する主な歌枕と「奥の細道」の行程を地図上で示します。詳しくは特設ページ内のご案内へ大岡山の地形と、「情報」の多さを動画で体験します。二次元コードの使い方QR資料コンテンツの例

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