FACTBOOK English Logic and Expression Ⅲ タスク指導の手引き
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8当て,例えば各グループのAは同じ役割を行うことにしておくと,教師が活動を観察する際に,どの生徒がどの役割を行っているかを把握することが容易になる。ペアやグループを作成する際に,毎回同じ座席位置からメンバーを組むと,生徒はいつも同じ相手と活動を行うことになる。英語の能力が異なる相手と活動したり,意見が異なるさまざまな相手とペアやグループを組むことも重要であるため,英語の授業の際には席替えを行ったり,くじでグループを決めるなど,教師はグループメンバーの編成方法にも考慮しておきたい。また,どのように事前に周到な準備を行ったとしても,生徒の欠席などにより思っていたようにペアやグループを作成できないことも多い。例えば,ペアワークを行う際に生徒が1人欠けている場合,1つは3人のグループを作って行うのか,あるいは教師がパートナーとなってペアワークを行うかといったことも事前に考えておき,授業中に生徒の1人が半端となり,何もしていないなどという状況を決して作ることがないようにしなければならない。与えられた質問に答えるだけでなく,アイデアマップを利用したり,相手への質問を考えたりすることによって,話題を広げて考えることができる。教科書に指示されている通り,まずは全体の要旨をとらえるための自由メモ欄を掲載している。その後は記載されているListenのページと同じ内容であるが,必要に応じて事前に生徒に与えておく情報を追加し,聞き取るべき内容の量を減らすことで,活動の難易度を調整することもできる。基本は教科書と同じ内容だが,記入欄を広めに取りつつ,Step 4の活動ではStep 3で作成したdraftを改善した内容を記入することができる(教科書には記入欄なし)。また,Extra Writingでは教科書と同様のStepでライティングをすることができるワークシートを用意している。Speak Againで聞くDiscussionについて,Discussion内での各発言がどのような機能を果たしているか,発言内容とその機能ラベルを明記したワークシートを用意している。各Unitでは,Speak,Writeの活動と,それらを踏まえたプラスαの言語活動(スピーチ・プレゼンテーション・ディベート・ディスカッション)を行うが,それらを通して達成すべき目標(Can-Do)が設定されている。振り返りシートでは各活動を行った後や・Listen・Speak・Write・振り返りシート4-4. 事前準備3:ワークシート教科書に掲載されているさまざまな言語活動を行うにあたり,指導用データDVD-ROMには生徒が活動中に用いることができるワークシートを多数収録しているので,適宜活用されたい。基本的には生徒が教科書の代わりに書き込んでいくものであるが,各活動をより効果的に行うために,主に以下のような工夫を行っている。・Small Talk

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