FACTBOOK English Logic and Expression Ⅲ タスク指導の手引き
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24て設定している。こうしたライティングタスクにおける具体的な談話構成要素の評価に加えて,スピーキングと同様に,巻末折り込みの「ライティング・スピーキング評価ルーブリック」を用いて評価を行うこともできる。ライティングでは,「表現内容」「談話展開」「正確さ」の観点から評価を行い,「表現内容」と「正確さ」は「知識・技能」,「談話展開」は「思考・判断・表現」と主に関連している。談話展開がルーブリック評価に含まれることから,より言語的な評価であるディスコースマーカーの効果的な使用はタスク達成条件には含めていない。「主体的に学習に取り組む態度」は,各UnitのWriteのプロセスライティングでステップを踏んで,粘り強く自己調整を行いながら発展させていく姿から評価できる。OutliningやDraftingでチェックリストを活用したり,Improvingでモデルを比較し,Tips for Improvementの項目を参照しながら改善を試みる中で気づきを得たりして,自己のライティングの改善を図っている姿から評価を行う。そのほか,ライティングの評価においては,各UnitのExtra Writingやペーパーテストによる評価を活用することもできる。指導資料で用意している評価問題例では,当該課の言語表現の「知識・技能」を測る問題に加えて,教科書のタスク活動の類似タスクを課題として設けている。学習の足場がけなどの支援がない状況でパフォーマンス評価を行い,先に示したライティング評価ルーブリックを活用して「思考・判断・表現」の評価を行うことができる。条件A:話題を明確に導入している。[1]条件B:情景や状況,心情等の情報を詳細に描写している。[1]条件C:時間の順序を明確に示している。[1]条件D:主題に戻り,文章をまとめている。[1]なじみのない話題や状況でも型通りの表現をあまり多用せず,幅広く伝えることができる。つながりの悪い部分もあるが,多様な接続表現を使い,整理しながら談話を展開させることができる。あまり複雑な内容でなければ,さまざまな語彙や文構造をおおむね正確に使うことができる。Write[Can-Do]自身が成長した経験について描写するパラグラフを書くことができる。評価タスク達成 条件 A[1] B[1] C[1] D[1]CEFR評価B1+表現内容談話展開正確さ☆[4]B1A間接的な言い回しとなる部分もあるが,表現や文法事項を幅広く柔軟に用いて言いたいことを伝えることができる。さまざまなつなぎ言葉を用いて文の間につながりを持たせながら,単純ではあるが論理的に筋の通った談話を展開することができる。比較的よく使われる語彙や文構造であれば,おおむね正確に使うことができる。※基準Cの記載内容に満たない場合のCEFRレベルはA1以下とみなす。SABCSB◎[3]○[2]A2+話題や状況に応じて,これまでに覚えた表現や文法事項を用いて,言いたいことを伝えることができる。モデルを応用して,文と文を単純につなげながら,言いたいことの要点を一つひとつ伝えることができる。基本的な間違いが残るが,なじみのある語彙や文構造はおおむね正しく使うことができる。基本的な表現や文法事項を使いつつ,言いたいことを何とか伝えることができる。内容的なつながりが途切れがちであるが,モデルを参考にして,語句や文をつなげながら何とか伝えることができる。よく犯す基本的な間違いがあるが,単純な語彙や文構造は正しく使うことができる。△[0-1]A2C

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