FACTBOOK English Logic and Expression Ⅲ タスク指導の手引き
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23意見文以外のパラグラフの型のライティング評価については,それぞれの形式の文章の目的に応じたタスク活動を通して行い,Can-Doで示された到達指標に向けて,タスク達成の条件を設定することができる。以下に示すUnit 2のWriteの「説明・描写型」を例にとると,ライティングストラテジーで示された観点から到達度合いを設定することができる。Writeのプロセスライティングにおけるチェックボックスや,モデルに示されているCEFR A2+ レベルからB1 レベルへの改善ポイント(Tips for Improvement)に該当しており,紙面に示された具体的なパフォーマンスベンチマークを参照しながら,達成度の評価を行うことができる。なお,CEFRレベルの表記は目安であり,主に談話展開の度合いに基づいDiscussion[Can-Do]ソーシャルメディアの問題点についてディスカッションをすることができる。Debate[Can-Do]食品添加物の摂取についてディベートをすることができる。議題について,自分の考えをより詳細に述べている。[2]条件B: グループとしての結論を導くための発言をしている。[1] グループ内のほかの人の意見を踏まえながら,グループとしての結論を導くための発言をしている。[2]条件A: 食品添加物の禁止について賛成または反対の意見を,理由とともに述べている。[1] 食品添加物の禁止について賛成または反対の意見を,具体例や説明を伴った十分な理由とともに述べている。[2]条件B:相手のスピーチに的確な質疑をしている。[1]条件C:相手からの質疑に対して的確な応答をしている。[1]条件A:意見が明確に述べられている。[1]条件B:意見をサポートする理由が客観的に述べられている。[1]条件C:具体例や説明が理由をサポートするものになっている。[1]条件D:意見と矛盾なくまとめが述べられている。[1]評価タスク達成 条件A[2] B[2]条件A: 議題について,自分の考えを簡潔に述べている。[1] 評価タスク達成 条件 A[2] B[1] C[1]評価タスク達成 条件 A[1] B[1] C[1] D[1]☆[4]☆[4]☆[4]SABCSABCSABC◎[3]○[2]◎[3]○[2]◎[3]○[2]△[0-1]△[0-1]△[0-1]8-3. ルーブリックに基づいたパフォーマンス評価(書くこと)書くことのパフォーマンス評価は,意見文に関しては,FACTBOOK IやIIと共通して,下記のようなタスク達成の条件を定めることができる。「意見」「理由」「具体例・説明」「結論」の各項目は,FACTBOOK IのThinking Logicallyを通して学んできた観点であり,Writeのモデルパラグラフの談話完成を通して,学習者の気づきを促しながら,形成的なフィードバックを与え,その達成度と伸長を総括的に評価する。これらの構成要素の到達評価は,主に「思考・判断・表現」と関連している。Write[Can-Do]AIに将来取って代わられない職業について意見を述べるパラグラフを書くことができる。

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