FACTBOOK English Logic and Expression Ⅲ タスク指導の手引き
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各UnitのSpeakでは,タスク達成を以下のように設定することで,到達度の評価を行うことができる。条件や到達段階はFACTBOOK IやIIと同様の基準で設けている。その際には,パフォーマンスのベンチマークを持つことが重要であり,Speak Againのモデルが参考となる。これらの視点からモデルの談話を分析することで,より具体的な評価基準の解釈が可能となる。21Speak[Can-Do]AIに将来取って代わられない職業について話し合うことができる。AIに取って代わられない職業について,理由や具体例を交えつつ,自分の考えをより詳細に伝えている。[2]条件B: AIが得意とする業務について,自分の考えを簡潔に伝えている。[1] AIが得意とする業務について,理由や具体例を交えつつ,自分の考えをより詳細に伝えている。[2]細かな理解の確認のために会話に割って入ったり,相手の発言にコメントしたりしながら,会話の論点を要約したり,整理したりすることができる。間があくことはあるが,自分の表現したいことを比較的容易に発話することができる。評価タスク達成 条件A[2] 条件B[2]条件A: AIに取って代わられない職業について,自分の考えを簡潔に伝えている。[1] Speakのタスク活動では,まずは「思考・判断・表現」の評価としてタスクの達成度を見取ることになるが,同時に下記のように言語面での評価をルーブリック(採点基準表)を立てて行うこともできる。本教科書では国際的な能力指標であるCEFRに準拠してルーブリックを設定しており,Speakの〔やり取り〕の評価では「やり取り」と「即興性」の評価観点を立てている。議論の意見交換における意味のあるやり取りを重視するため,「正確さ」や「発音」の観点は含めていない。「やり取り」は主に「思考・判断・表現」に,「即興性」は「知識・技能」(技能)に関連しており,タスクを達成しようと工夫してやり取りを継続する姿から,「主体的に学習に取り組む態度」を見取ることもできる。CEFR評価B1+やり取り即興性Unitと関連して発展させたスキル活動のうち,ディベートやディスカッションの〔やり取り〕の評価にあたっては,Speakの「やり取り」と「即興性」の評価観点に加えて,巻末折り込みの「ライティング・スピーキング評価ルーブリック」の「表現内容」の観点を用いることもできる。スピーチやプレゼンテーションの〔発表〕の評価は,「ライティング・☆[4]B1A理解できない部分を繰り返して確認したり,相手の発言を促したりしながら,会話の展開を助けることができる。言い間違いの修正などはあるが,それほど労力なく短く発話することができる。※基準Cの記載内容に満たない場合のCEFRレベルはA1以下とみなす。BASCSB◎[3]○[2]A2+理解できない語を確認したり,相手に繰り返しを求めたりしながら,自分から発言することができる。話し始めでつまずいたり途中で言葉に詰まったりするが,短く発話することができる。理解できないことや理解していることを身振りなどを交えて示しながら,受け答えをすることができる。言葉を探すのに時間がかかるが,途切れながらも何とか発話することができる。△[0-1]A2C8-2. ルーブリックに基づいたパフォーマンス評価(話すこと)話すことのパフォーマンス評価のうち,各UnitのSpeakのペアでのディスカッション活動で〔やり取り〕の評価を行う。また,Writeの後でスキルページを参照しながら,スピーチ,プレゼンテーション,ディベート,ディスカッション活動に取り組ませることもでき,〔発表〕の評価に加えて,さらなる〔やり取り〕の評価を行うことができる。

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