FACTBOOK English Logic and Expression Ⅲ タスク指導の手引き
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SpeakSpeak Again Listen to the discussion between Yan and Shun. Then discuss again.Can-Do!You have just listened to a lecture about the development of AI in your class. Make a pair and discuss the topic given in the prompt below to help each other develop ideas.Prompt: What job will not be replaced by AI in your opinion?Background Information for ThinkingYanShun16AIに将来取って代わられない職業について話し合うことができる。Key words and expressions for thinking cook 料理人  self-driving car 自動運転車  sensor センサー  recognize ~を認識するharvest ~を収穫する  stock 株(式)  stock exchange 株式取引(所)  preschool teacher 幼稚園の教師watch over ~ ~を見守る  office work 事務仕事  therapist 心理療法士,セラピストある仕事がAIに取って代わられるかどうかを考える際には,全体の業務に定型的な業務(routine tasks)がどの程度含まれているかが観点の1つになると言われています。それに加え,近年では人間のように応答できるチャットボットなどの生成AI(generative AI)が台頭し,従来人間が担ってきた創造的(creative)な分野にもAIが導入されつつあります。こうしたAIの発達が現在の人間の仕事を奪う可能性がある一方,AIを導入し,人間が別の業務に集中することで,業務効率や生産性(productivity)が大幅に向上する可能性もあります。また,AIに関わる商品やサービスの開発・運用・保守など,AIが新たな業務や事業を生み出すとも言われています。このようにAIとの共存が進む今後の社会において,人間には,他者への共感(empathy)やそれに基づく信頼関係の構築といった,感情(emotion)があるからこそ持てる人間独自の強みを生かした仕事や働き方がますます求められると考えられています。12く用いられる文章表現がまとめてある。末尾に〇で囲われた数字が記載されている例文は,実際にサンプル文の中で使われているものであり,使われていない例文も一緒に示されている。これらは論理的に適切な文章を書くために必要となる使用頻度の高い表現であるため,教師は機能や使い方を解説し,生徒がパラグラフを書く際に実際に使用することで使い方を身につけられるよう促してほしい。また,パラグラフを書く際の参考にするものとして,教科書巻頭に「Writing a Paragraph」および「支持文(supporting sentences)の展開方法」のページを設けている。Writing a Paragraphのページでは,パラグラフとは何か,なぜパラグラフを書くのか,また英語でパラグラフを書く際の構成やパラグラフの型などが解説されている。支持文(supporting sentences)の展開方法のページでは,同じテーマをそれぞれのパラグラフの型で扱った際に,支持文がどのようなパターンで展開されるかを例示している。また,自分が書いたパラグラフを確認する視点や,改善するための観点も解説されている。これらの内容についても,必要な場面で適宜教師が説明したり生徒が参照したりすることで,論理的に適切な内容のパラグラフが書けるようにしていきたい。を達成することを目指して活動を行う。このタスクでは,与えられたテーマについての思考を深めるためにペアで議論を行う。どのような内容について議論を行うかは,紙面上では状況説明文およびPromptとして示されているが,具体的なゴールやそれぞれの役割が設定され,話す内容がある程度方向づけられている活動ではなく,自由度が高いやり取りを行う活動である。FACTBOOK IIIでは,SpeakのPromptはこの後に行うWriteの活動と同じものとしているが,これはSpeakの活動がWriteを行う際の直接的な足場となることをねらいとしているためである。Writeを行う際に,扱われているトピックについての背景知識が不足していることが理由で活動が滞ることがないように,Speakの活動で十分に思考を深めさせておきたい。Key words and expressions for thinkingには活動内で使うことができる表現が示されており,Background Information for Thinkingでは,扱われているテーマに関する背景知識が示されている。これらの支援を活用したり,Speak Againでは議論のモデル音声を聞き,その内容を参考にしたりして再度同じタスクに取り組むのが,一連のSpeak活動の流れである。タスクを行う際には,目的・場面・状況を理解させ,生徒が持っている背景知識を活性化させ,生徒が既習表現を活用しながら活動に取り組むことができるようにしたい。最初の段階では,使える表現や背景知識が不足していることにより,当然できないこともあることが6-1. 活動の概要と流れ各UnitのSpeakでは,生徒は設定された目標(Can-Do)6. Speakのタスク活動

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