■6shidousiryou.html■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ー■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ー■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■理的なギャップに気づき,ヒントをもとにそれを修正し,さらに言語表現や論理的つながりを改善していく。その後,論題と関連した文章の要約文を書く活動を通してインプットを与えたうえで,実際に各型に沿ったプロセスライティングを行うが,改善のためのステップ(Improving)で,下位レベルから上位レベルに至るモデルの改善例を示しているのが特徴である。モデルの書き写しにならないように,改善のポイントをチェックリストで示しており,まずは自分で書いて「使用」したうえで,モデルの構成を分析的に読み解くことで「学習」を行い,書き直して再度「使用」する流れとなっている。なお,通常課の奇数Unitにおける意見文は,FACTBOOK Iの各TLで段階的にステップを踏んで学んだ「OREO型(Opinion⇒Reason⇒Example or Explanation⇒Opinion restated)」の流れで書くことを想定しており,3パラグラフエッセイに取り組む前に,さまざまなテーマに基づいた十分なパラグラフライティングの経験が積めるように構成されている。また,各TLの最後にはLogic for Giving Opinionsのページも設けられており,意見文を書くうえで気をつけるべきこととして,「論点先取(begging the question)」「確証バイアス(confirmation bias)」「自己奉仕バイアス(self-serving bias)」「権威への訴え(appeal to authority)」「感情への訴え(appeal to emotion)」といった論理的誤■(logical fallacy)について説明している。ちなみに,スピーチ,プレゼンテーション,ディベート,ディスカッションなどのよりアカデミックなスピーキング活動に関しては,スキルページとして別途解説ページが設けられ,通常課の活動内容を膨らませて取り組めるように位置づけられている。3つ目の重要な点は,「学びに向かう力」を主体的かつ自律的にコミュニケーションを図る態度と統合的にとらえることである。新課程の学習指導要領では,外国語によるコミュニケーションを行う際に「見方・考え方」を働かせながら言語活動に取り組むことが重視されており,「見方・考え方」は「外国語で表現し伝え合うため,外国語やその背景にある文化を,社会や世界,他者との関わりに着目して捉え,コミュニケーションを行う目的や場面,状況等に応じて,情報を整理しながら考えなどを形成し,再構築すること」とされている。「使用」→「学習」→「使用」のサイクルでは,タスクに取り組み,改善を図る中で,学習者が「見方・考え方」を身につけながら,コミュニケーションの改善やよりよいタスクの達成に動機づけられていることが重要である。「学びに向かう力」は「主体的に学習に取り組む態度」として評価されるが,左図に示してあるように,粘り強く課題達成に向けて取り組みつつ,目標達成に向けて自己調整を行いながら工夫していく姿が描かれている。改善の機会を設けるだけでなく,学習者に形成的なフィードバックを与えて介入を行い,また,考えを形成し再構築するための段階的な活動のステップを設けることで,「見方・考え方」を深めていく。 *1 URL = https://www.nier.go.jp/kaihatsu/第1編
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