44ができる。以下に示すUnit 2 のWrite を例にとると,事例の紹介(条件A)と参加への促し(条件B)のそれぞれにおいて,「詳細に紹介できているか」「適切に配慮して促しているか」といった観点から到達度合いを設定することができる。Write MoreからWrite More+のモデルに示されているCEFRのA2 レベルからA2+ レベルへの改善ポイント(Tips for Improvement)や相手への配慮を示すCommunication Strategyに該当しており,紙面に示された具体的なパフォーマンスベンチマークを参照しながら,達成度の評価を行うことができる。なお,CEFRレベルの表記は目安であり,主に談話展開の度合いに基づいて設定している。の程度網羅されているかという条件で到達度を測ることができるだろう。こうしたライティングタスクにおける具体的な談話構成要素の評価に加えて,スピーキン条件A:話題を背景や状況とともに導入している。[1]条件B:話題に関する詳細な情報を明確に描写している。[1]条件C:比喩的な表現などを効果的に交えながら,事物や出来事に関する評価を伝えている。[1]Write[Can-Do]飢餓支援の事例を紹介する校内新聞を書くことができる。Write[Can-Do]フードバンクへの寄付に適した食品について,描写型のパラグラフを書くことができる。Summarizing Information for Thinking[Can-Do]描写型の文章のキーワードを整理し,言い換えをしながら要約文を書くことができる。評価タスク達成 条件A[2] B[2]条件A:飢餓支援の事例を簡潔に紹介している。[1] 飢餓支援の事例を利点や経験などの情報を加えることでより詳細に紹介している。[2]条件B:飢餓支援の取り組みへの参加を読み手に促している。[1] 飢餓支援の取り組みへの参加を読み手に適切に配慮した表現を用いて促している。[2]TLでは意見文のほか「描写型」「問題解決型」「原因・結果型」「比較・対比型」の型を用いたさまざまなパラグラフライティングを扱っており,それぞれのTips(コツ)で示されている3つの観点を以下のTL1の「描写型」の例のように達成条件として定めることができる。評価タスク達成 条件 A[1] B[1] C[1]TLの要約文については,要約の性質を踏まえて,単純にキーワードやキーフレーズがど評価タスク達成 条件[3]要約文の中にキーワードやキーフレーズがすべて網羅されている。[3]要約文の中にキーワードやキーフレーズがほとんど網羅されている。[2]要約文の中にキーワードやキーフレーズがおおむね網羅されている。[1]要約文の中にキーワードやキーフレーズが不十分である。[0]☆[4]☆[3]☆[3]SABCSABCSABC◎[3]○[2]◎[2]○[1]◎[2]○[1]△[0-1]△[0]△[0]
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