FACTBOOK English Logic and Expression Ⅱ タスク指導の手引き
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―C―CAA42こともできる。やり取り即興性談話展開流暢さCEFR評価Speakの〔発表〕の評価では〔やり取り〕とは異なり,「談話展開」と「流暢さ」の評価観点を立てている。〔やり取り〕と同様に「正確さ」や「発音」の観点は含めておらず,談話の継続の「流暢さ」により重きを置いている。「談話展開」は主に「思考・判断・表現」に,「流暢さ」は「知識・技能」(技能)に関連しており,相手にわかりやすく伝えようと工夫して発話する姿から,「主体的に学習に取り組む態度」を見取ることもできる。CEFR評価Unitと関連して発展させたスキル活動のうち,ディベートやディスカッションの〔やり取り〕の評価にあたっては,Speak の「やり取り」と「即興性」の評価観点に加えて,巻末折り込みの「ライティング・スピーキング評価ルーブリック」の「表現内容」の観点を用いることもできる。スピーチやプレゼンテーションの〔発表〕の評価は,「ライティング・スピーキング評価ルーブリック」に記載されている5つの評価観点を用いるが,このうち,「談話展開」が「思考・判断・表現」,ほかの4つの観点が「知識・技能」と主に関連している。スピーチやプレゼンテーションのもととなる原稿に基づいて,ライティング評価として「表現内容」「談話展開」「正確さ」の評価を行い,発表時には「流暢さ」と「発音」の評価を行うことで評価の観点を絞り込むこともできる。理解できない部分を繰り返して確認したり,相手の発言を促したりしながら,会話の展開を助けることができる。言い間違いの修正などはあるが,それほど労力なく短く発話することができる。さまざまなつなぎ言葉を用いて文の間につながりを持たせながら,単純ではあるが論理的に筋の通った談話を展開することができる。途中での言い直しや言い換えはあるが,発話を比較的長く続けることができる。B1SA2+B1SA2+理解できない語を確認したり,相手に繰り返しを求めたりしながら,自分から発言することができる。話し始めでつまずいたり,途中で言葉に詰まったりするが,短く発話することができる。モデルを応用して,文と文を単純につなげながら,言いたいことの要点を一つ一つ伝えることができる。不自然な間や言い直しも時折見られるが,発話を続けることができる。理解できないことや理解していることを身振りなどを交えて示しながら,受け答えをすることができる。言葉を探すのに時間がかかるが,途切れながらも何とか発話することができる。内容的なつながりが途切れがちであるが,モデルを参考にして,語句や文をつなげながら何とか伝えることができる。間や言い直しが顕著で,切れ目が不自然なこともあるが,発話を続けることができる。A2BA2B理解できない部分がそのままで,応答をするのも難しかったり,相手の発言と無関係な発話をしたりしてしまう。言葉を探して発話までかなり間が空き,発話も途中で途切れてしまう。説明や発話内容のつながりが悪く,モデルを参考にしても何を伝えたいか理解することが難しい。言葉に詰まったり,言い直しでかなり間が空いてしまい,発話が理解しづらい。

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