―C25つつ(条件A),プログラムの内容への興味や希望を示しながら,最終的に参加するプログラムを決める(条件B)タスクとなっており,それぞれの条件について,「詳細や理由が含まれていたか」「相手への配慮が見られたか」などの観点から到達度合いを設定する。その際には,具体的なパフォーマンスのベンチマークを持つことが重要であり,Model Dialogueが参考となる。例えば,Role Aは自分の予定を述べつつ,“… but I can change my schedule.”と相手への配慮を示しており,さらには会話の最後で予定を変更してくれたことへのお礼も述べるなど,条件Aは上の水準(2点)での達成とみなすことができる。一方,TLではスピーチ,プレゼンテーション,ディベート,ディスカッションの活動が設定されており,Unitと同様にそれぞれCan-Doが示されている。ディベート,ディスカッションの〔やり取り〕の評価にあたっては,Speakの「やり取り」と「即興性」の評価観点に加えて,巻末折り込みの「ライティング・スピーキング評価ルーブリック」の「表現内容」の観点を用いることもできる。話すことの〔発表〕の評価は,スピーチやプレゼンテーションを通して行い,「ライティング・スピーキング評価ルーブリック」に記載されている5つの評価観点を用いるが,このうち,「談話展開」が「思考・判断・表現」,ほかの4つの観点が「知識・技能」と主に関連している。スピーチやプレゼンテーションのもととなる原Speak ①[Can-Do]希望を伝え,スケジュールを相談しながら決めることができる。評価タスク達成条件A[2]B[2]条件A:スケジュールの変更について,やり取りの中で提案もしくは依頼している。[1] スケジュールの変更について,やり取りの中で相手への配慮を示しながら提案もしくは依頼している。[2]条件B: お互いの日程を簡潔に伝え合い,参加するプログラムを決めることができる。[1] お互いの日程を理由も含めて伝え合い,参加するプログラムを決めることができる。[2]Speakのタスク活動では,まずは「思考・判断・表現」の評価としてタスクの達成度を見取ることになるが,同時に下記のように言語面での評価をルーブリック(採点基準表)を立てて行うこともできる。本教科書では国際的な能力指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に準拠してルーブリックを設定しており,Speakでは「やり取り」と「即興性」の評価観点を立てている。課題達成に向けた意味のあるやり取りを重視するため,「正確さ」や「発音」の観点は含めていない。「やり取り」は主に「思考・判断・表現」に,「即興性」は「知識・技能」(技能)と関連しており,タスクを達成しようと工夫してやり取りを継続する姿から,「主体的に学習に取り組む態度」を見取ることもできる。CEFR評価やり取り即興性理解できない部分を繰り返して確認したり,相手の発言を促したりしながら,会話の展開を助けることができる。言い間違いの修正などはあるが,それほど労力なく短く発話することができる。☆[4]B1SA2+理解できない語を確認したり,相手に繰り返しを求めたりしながら,自分から発言することができる。話し始めでつまずいたり,途中で言葉に詰まったりするが,短く発話することができる。SABCA◎[3]○[2]A2B理解できないことや理解していることを身振りなどを交えて示しながら,受け答えをすることができる。言葉を探すのに時間がかかるが,途切れながらも何とか発話することができる。理解できない部分がそのままで,応答をするのも難しかったり,相手の発言と無関係な発話をしたりしてしまう。言葉を探して発話までかなり間が空き,発話も途中で途切れてしまう。△[0-1]
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