FACTBOOK English Logic and Expression I タスク指導の手引き
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17・表現できなかった内容について調べる  活動中に表現できなかった内容について,辞書等を利用して調べる。あるいはペアやグループになり,別の生徒であればその内容をどのように表現するか,アイデアを共有する。・教師のフィードバックを受ける  例えば多くの生徒が共通して表現できなかった内容や,よりよいやり取りの例について教にしておくことである。そして,この活動後の指導の場面で,目の前の生徒たちにとって必要な内容を的確に指導することが重要である。活動中に生徒の発言を遮って誤りを指摘するなどといったことがないように気をつけたい。ここでは以上のような視点から生徒の活動を観察する必要があるため,教師は活動中に自由に動けるようにしておくことが必要である。例えば生徒の人数が半端で,ペアを組むと1人余ってしまう場合なども,教師がその生徒の相手をしてしまうと全体の活動を観察することができなくなってしまう。その際,3人のグループを1つ作って対応する場合には,比較的高い英語力を持つ生徒が1人でRole-Aを行い,ほかの2人は協力してRole-Bを一緒に行ったり,そのグループのためにRole-Cを設定して,もう一つ別の役割を与えて活動させたりすることも考えられる。いずれにしてもそのようなグループには活動前に十分に補足の説明をしておくことが必要となる。授業ではさまざまな事態に直面することになるが,想定できる状況については事前に活動の準備を行っておくことで,実際の場面で慌てることなく対処することができるだろう。手と確認する。表現できなかったことを書く欄に記入しておくのもよい。師のフィードバックを受け,クラス全体で共有する。ほかにもいろいろな振り返りの活動を行うことができるが,いずれにしてもここでは,生徒が自身やほかの生徒の活動を振り返ることにより,さまざまなことに自分自身で気づくことができる機会としたい。自分が英語を使ってできること,できないことに気づくことにより,教師が一方的に指導内容を教え込むのではなく,この後に行われる言語面・内容面の指導に必然性を生み出すことが可能となり,生徒の学びをさらに促すことができるだろう。7-6. 活動の振り返り1回目のSpeakの後,生徒が自身の活動内容を振り返る場面としてReflectionのコーナーを設けている。活動中に表現できたこと,できなかったことを教科書に書き込めるようになっているが,この振り返りの場面ではほかにもさまざまな活動を行うことができるので,以下にその例を挙げておく。・パートナーが使っていた表現を確認する  活動中にパートナーが使っていた表現で,次回の活動で自分自身が使えると思う表現を相7-7. Useful Expressionsの確認(言語面からの支援)Useful Expressionsは生徒が自身の活動を振り返った後,生徒に言語面からの支援を行うものとして内容をまとめたものである。例えばUnit 1のSpeak①では「スケジュールについて相手に話し,どのイベントに参加するか決める」ことが求められており,その活動内

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