ABCEFD10ペアやグループを作成する際に,毎回同じ座席位置からメンバーを組むと,生徒はいつも同じ相手と活動を行うことになる。英語の能力が異なる相手と活動したり,意見が異なるさまざまな相手とペアやグループを組むことも重要であるため,英語の授業の際には席替えを行ったり,くじでグループを決めるなど,教師はグループメンバーの編成方法にも考慮しておきたい。また,どのように事前に周到な準備を行ったとしても,生徒の欠席などにより思っていたようにペアやグループを作成できないことも多い。例えばペアワークを行う際に生徒が1人欠けている場合,1つは3人のグループを作って行うのか,あるいは教師がパートナーとなってペアワークを行うかといったことも事前に考えておき,授業中に生徒の1人が半端となり,何もしていないなどという状況を決して作ることがないようにしなければならない。たりすることによって,話題を広げて考えることができる。を作る際,ABCのように座席を組むと生徒Aは黒板に背を向ける形になる。教師が全体に説明を行う際,前から確実にすべての生徒の顔を見えるようにするためには,DEFなどのような座席配置をする必要があることも忘れないでおきたい点である(図4)。本教科書では,ピンポンディベートやディスカッション活動を行う際にグループで取り組むことを想定しているが,それらの活動以外に,例えばペアワークを想定しているものでも人数が合わずグループで活動を行ったり,ライティング関連の活動の際に個人で書いた内容についてグループで読み合って確認をしたりするなどしてグループ活動を取り入れる場面が考えられるため,それぞれの場面や目的に合ったグループの組み方を事前に検討しておきたい。黒 板BACDBACDBACDBACDBACDBACD図3・Listen 教科書に記載されているListenのページと同じ内容であるが,必要に応じて事前に生徒に与えておく情報を追加し,聞き取るべき内容の量を減らすことで,活動の難易度を調整することもできる。・Speak黒 板図45-4. 事前準備3:ワークシート教科書に掲載されているさまざまな言語活動を行うにあたり,指導用データDVD-ROMには生徒が活動中に用いることができるワークシートを多数収録しているので,適宜活用されたい。基本的には生徒が教科書の代わりに書き込んでいくものであるが,各活動をより効果的に行うために,主に以下のような工夫を行っている。・Small Talk 与えられた質問に答えるだけでなく,アイデアマップを利用したり,相手への質問を考え
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