探求 論理国語 ダイジェスト版
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1アーキテクチャ英ー語 )。architecture(2制度工学 3内包社会 4排除社会 5物除矯イをこ正デ、うしオあと、近代③ロらす社ギかる会ーじ社内現代社会は、規律訓練型権力から環境管理型権力へという め会部取。に流れで捉えられる―情報技術の革新がもたらす社会の変り同化を論じた文章です。fascism6ファシズム 7スターリニ英ズ語ム)。 第二Stalinism(ここでは、社会の構造。工学技術を利用して、制度を計画・設計する学問。ここでは、価値観や規範意識の差異を放置・排除せずに化させようとする社会。ここでは、社会の安全や一体性を脅かす可能性のある人ージ注7参照。(英語)。第一次世界大戦後、イタリアに始まった独裁的な国家主義。次世界大戦前後にソ連に興った全体主義。二六三ペ私たちの社会はますます複雑になっている。この社会を運営するためには、もはや法や規範の内面化は役に立たない。多様な市民の共存が私たちの社会の原理だし、そうである以上、価値観や規範意識の差異もそのまま放置するしかない。そこで登場したのが、法や規範に期待する代わりに、たとえ規範意識のかけらもない人間が現れても制御を失わない社会を作るという、新たな目的である。それは具体的には、市民活動の透明性を高め、個人情報を集積し、犯罪の可能性をあらかじめ最小化するようなア1ーキテクチャーを整えることで、制2度工学的に実現されると考えられている。この変化を、「規律訓練型権力」から「環境管理型権力」へ、「内3包社会」から「排4除社会」へ、というキーワードで捉えておきたい。問題をまた別の側面から見てみよう。従来の規律訓練型社会では、価値観や規範意識の統合、古い言葉を使えば、「イ5デオロギー」の統合が秩序維持の要となる。国家は、教育機関やメディアを通して、何らかのイデオロギーを国民一人一人に注入しなければ東あ 浩ひろ紀きずまポストモダンと排除社会評論Ⅳ36105評論Ⅳ 〈Ⅱ部〉334

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