探求 論理国語 ダイジェスト版
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人間の言語も、生き物における信号によるコミュニケーションの一つである。信号は、ある決まったものを指す。信号によって指し示されるものは、通常、その「指示対象」と呼ばれる。道路脇の「踏切マーク」は、その先にある踏切を指示し、天気予報の「傘マーク」は、午後あるいは明日の雨を指示する。こうした信号は、昆虫、魚をはじめ、多くの動物において多様に用いられている。餌を見つけたミツバチは、突然「8」の字を描く飛び方を始める。そして、「8」の字の形の飛び方に気づいた他のミツバチたち評論はⅡ、いっせいに、そちらに向かい、協力して餌を巣へ運び込む。あ48るいは、群れの端っこをうろうろしているサルの若い雄は、敵を見つけると、「キキー」という甲学高習いの声手を引出きす。すると、その声を聞きつけた群れは、いっせいに敵の接近に備【え読る解。】1こ踏「うま動えし物、たの動信と物号ときと人、「人間間の8のコ言のミ語ュ字」ニのとケい形ーうシのタョ飛イントびのル違方をい」は餌 活を次動指の▼示①読〜むし ③、に「つキいて、10それぞれの具体例をグループでキーこ」うとしたいう動物音声の信は、号(敵を甲高指2示いて識声すい人の間るし)るかのかに。、言たお語ま」(とのい四「め六て・て創9はみ造)よ性、に」うそどは。のの、よ人指う間示なの影対「響世象を界(与の敵え認)が定②「①「ま指指っ示示対対て象象いががさ存同じ在えしななのいにの、に意、味が意味違はうあ。」(る。」四四(・5四四・)5)大おお庭ば 健たけし①要旨の把握動物の信号と人間の言語評論Ⅱ②多様な観点 510について説明してみよう。構成〔対比構造〕③「動物が信号を発したり、信号に反応するのは、自然出し合おう。そのうえで、私たちが使っている言葉の働きについて考えてみよう。界の因果関係にすぎない。」(四四・7)・教科書48ページ学習の手引き特に文章構造を意識する問いについては設問の末尾に【見解の根拠】【対比構造】【具体例】三つの観点を示しました。お薦め評論①人間の言語は、指示対象とは区別される意味を持つ。人間と動物の違いからコミュニケーションについて論じた評論。28評論Ⅱ 〈Ⅰ部〉42

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