探求 論理国語 ダイジェスト版
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独創性、オリジナリティーとは何だろうか。「人跡未踏」という言葉がある。誰もまだ踏みえていない場所のことそれを踏みに行くには哲学的な決断が必要であろう。しかし人類は踏んだことのない場所を踏みたがる。誰にでもわかりやすい明白なる達成がそこに刻印されるからだろう。創造や創発という行為が携えているイメージは、この未踏のし地①かをし踏一む方よ、う昔なの手人応がえ踏なんのだか足も跡しのれ上なをいこ。とさら踏み重ねるようにして行う創造行為もある。和歌における「本歌和歌における「本歌取り」のように、先人の足跡の上を踏み重ねるように行う創造行為もある―創造の意味を問い直す評論です。取り」がそれである。これは先人が詠んだ古い歌を下敷きにし、一句から二句程度、古歌の言葉をそのまま使って歌を詠む方法をいう。独創を是とするならこれは創造性がないということになるが、本歌取りは、先人の作を、それを享受する人々がみな知っていることを前提とする創作である。和歌を詠む素養には、言葉を生み出す技術のみならず、過去に詠まれた歌に対する知識も含まれている。したがって先人の歌やそこに描かれた主題を、歌を詠む側も味わう側も共通知識として持っていることを前提に、新たな歌がそこに重ねられるのである。ここには普遍と個の問題が横原はら 研けん哉や足跡*C-3・4の文章は、いずれも本歌取りと創造について論じている。比較を意識して読みなさい。(設問は二六一ページ)評論解析C ―見解を比べる一九五八(昭和33)年~。グラフィックデザイナー。岡山県生まれ。本文は「白し百ひ」(二〇一八年刊)によった。ゃく評論解析 C-3いつん  5 ろ   解析マスター④ +解析マスター⑤見解の根拠をつかむ接続表現巻頭1 評論を読み解く解析マスターれはでアてあ4きるポロた。11が到号、達中のの国困ア5ー難雲1ム南な地ス省トのに2ロ梅ば足跡里りング雪せを船山ざ残長とすにかこと、よっ南はて極功の踏績ま分でれ厚ありいた氷。栄火の誉星下でににもあ眠はるまるボだ。3ス人未トは踏ー到の達ク地し湖はなて冒どい険、な家未たいが踏ち、のに往地よ復はっまてにだ何次年あ々もるにか。踏け月破さ面て2610評論解析 〈Ⅱ部〉256

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