探求 論理国語 ダイジェスト版
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*C-1・2の文章は、いずれも政治とメディアの関わりを論じている。比較を意識して読みなさい。(設問は二五五ページ)権力にとって秘密とは何だろうか。権力のあるところには秘密がある。なぜか。それは権力が「決定する」ということと切り離せないからである。何かを決定し、その決定に人々を従わせることが権力の営みである。政府でいえば、法を決定し、その法に国民を従わせることが「国家の権力」となる。権力が決定と不可分だとしても、何かを決定するためにはその判断材料となる情報が欠かせない。決定するために必要な情報をたくさん持っていればいるほど、その人はそれだけ大きな「決定する力」を持つことになる。だから、権力を独占しようとする人間は情報をできるだけ独占しようとする。ほかに誰も判断材料を持っていなければ、自分だかけつでて決、定まで①だきメるデかィらアだが。そ権れ力ほのど中発に達秘し密てがいこなうかしって生た頃ま、れ重る要のでな情あ報るは。非常に限られた人間しか触れることができ決定をするために必要な情報をほとんど持ち合わせていないのだから、政府の決定が妥当なものなのかどうかの判断もつけようがなかったのである。萱かや野の 稔とし人ひと権力にまつわる「秘密」5      評論解析C ―見解を比べる一九七〇(昭和45)年~。哲学者。愛知県生まれ。本文は「成長なき時代のナショナリズム」(二〇一五年刊)によった。評論解析 C-1解析マスター② +解析マスター⑦対比構造に着目する効果的な表現巻頭1 評論を読み解く解析マスター特な権い性もはの高だくっ、た役。人そやん専な門時家代、状そ況しではてジ当1然ャー、ナ政リ府ズのム決定の権に威関も与今できよりるは人る間かは限にあらっれたて。く何る。せ、情国報民をの持っ大多て数いはる公こ的とのな権力を独占しようとする人間は情報を独占しようとし、そこに「秘密」が生まれる。秘密の管理と権力との関係性を論じた評論です。2410評論解析 〈Ⅱ部〉252

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